権力と陰謀のキャスト(改訂)
2011年1月12日の日記(一番最初は2008年4月15日の日記)に載せたものの改訂版
原題:Washington: Behind the Colosed Doors
(ABC/Pramount Television 1977年秋放映)
http://www.imdb.com/title/tt0075597/#comment
邦題:権力と陰謀 大統領の密室
(NHK 1978年夏放映)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7274
全6話
第1話「栄光の椅子」
第2話「機密漏洩」
第3話「盗聴指令」
第4話「不法侵入」
第5話「最後通告」
第6話「対決」
キャスト表
役名 | Character | 劇中での地位 | モデル | Model | 演者 | Actor/Actress | 吹き替え |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ウィリアム(ビル)・マーチン | William Martin | CIA長官 | リチャード・ヘルムズ | Richard McGarrah Helms | クリフ・ロバートソン | Cliff Robertson | 瑳川哲朗 |
リンダ・マーチン | Linda Martin | ビル・マーチンの妻 | ? | na | ロイス・ネトルトン | Lois Nettleton | 馬淵晴子 |
サリー・ウォレン | Sally Whalen | ビル・マーチンの愛人 | ? | na | ステファニー・パワーズ | Stefanie Powers | 江波杏子 |
サイモン・キャペル | Simon Cappell | ビル・マーティンの補佐官 | ? | na | アラン・オッペンハイマー | Alan Oppenheimer | ? |
バーニー・ティベッツ | Bernie Tibbetts | CIA職員 | ? | na | リック・ゲイツ | Rick Gates | ? |
エスカー・スコット・アンダーソン | Esker Scott Anderson | 前大統領 | リンドン・ベインズ・ジョンソン | Lyndon Baines Johnson | アンディー・グリフィス | Andy Griffith | 佐野浅夫 |
マルタ・アンダーソン | Marta Anderson | アンダーソン前大統領の妻 | レディ・バード・ジョンソン | Lady Bird Johnson | ダナ・ハンセン | Danna Hansen | ? |
リチャード(ディック)・モンクトン | Richard Monckton | 大統領 | リチャード・ニクソン | Richard Milhous Nixon | ジェイソン・ロバーズ | Jason Robards | 西村 晃 |
モンクトン夫人 | Mrs Monckton | モンクトンの妻 | パトリシア・ニクソン | Patricia Nixon | ジューン・デイトン | June Dayton | ? |
フランク・フラハーティー | Frank Flaherty | 大統領補佐官=首席 | ハリー(ボブ)・ハルデマン(ホールドマン)(注1) | Harry Robbins Haldeman or John Ehrlichman | ロバート・ヴォーン | Robert Vaughn | 田口 計 |
タッカー(タック)・タルフォード | Tucker "Tuck" Tallford | 大統領補佐官(又は特別顧問) | チャールズ・コルソン(注1) | Charles "Chuck" Wendell Colson | ジョン・レーン | John Lehne | ? |
ローレンス・アリソン | Lawrence Allison | 大統領補佐官=内政担当 | ジョン・アーリックマン(注1) | John Daniel Ehrlichman | フランク・マース | Frank Marth | ? |
カール・テスラー | Carl Tessler | 大統領補佐官=国家安全保障担当 | ヘンリー・キッシンジャー | Henry Alfred Kissinger | ハロルド・グールド | Harold Gould | 穂積隆信 |
ボブ・ベイリー | Bob Bailey | モンクトンの古参選挙スタッフ/ハンク・フェリスの前任の報道担当 | ハーバート・クライン (注2) | Herbert Klein | バリー・ネルソン | Barry Nelson | 塚本信夫 |
ドロシー・ケンプ | Dorothy Kemp | モンクトンの秘書 | ローズ・メアリー・ウッズ | Rose Mary Woods | ジーン・キャメロン・ハウエル | Jean Cameron Howell | ? |
ジミー・バード | Jimmy Bird | フラハティの補佐官 | ドワイト・チャピン(注3) | Dwight L. Chapin | ジョセフ・ハッカー | Joseph Hacker | ? |
ロジャー・キャッスル | Roger Castle | 大統領法律顧問 | ジョン・ディーン(注4) | John Wesley Dean III | デイヴィッド・セルビー | David Selby | 伊武雅刀 |
ジェニー・ジェイミソン | Jennie Jamison | ロジャーの恋人/連邦証券取引委員会(SEC)に就職 | ? | na | メグ・フォスター | Meg Foster | ? |
イーライ・マッギン | Eli McGinn | SEC職員=ジェニーとワンダの上司 | ? | na | ペーター・コフィールド | Peter Coffield | ? |
ワンダ・エリオット | Wanda Elliott | SEC職員=ジェニーの同僚/後に再選委員会職員 | ? | na | ララ・パーカー | Lara Parker | ? |
アダム・ガーディナー | Adam Gardiner | 大統領再選委員会財務部長 | ヒュー・W・スローンJr. | Hugh W. Sloan, Jr. | トニー・ビル | Tony Bill | 石田太郎 |
ポーラ・ストーナー・ガーディナー | Paula Stoner Gardiner | アダム・ガーディナーの妻/TVプロデューサー | ? | na | フランシス・リー・マケイン | Frances Lee McCain | ? |
ハンク・フェリス | Hank Ferris | 報道担当/後に大統領再選委員会副責任者(副委員長) | (ロン・ジーグラー)/ジェブ・マグルーダー(注2) | Ronald Louis Ziegler/Jeb Stuart Magruder | ニコラス・プライアー | Nicholas Pryor | 曽我部和行 |
キャシー・フェリス | Kathy Ferris | ハンク・フェリスの妻 | ? | na | ダイアナ・ユーイング | Diana Ewing | ? |
マイロン・ダン | Myron Dunn | 財務長官/大統領再選委員会責任者 | ジョン・ミッチェル(注5) | John Newton Mitchell | ジョン・ハウスマン | John Houseman | 田中明夫 |
ブルースター・ペリー | Brewster Perry | 大統領再選委員会(財務)委員長 | モーリス・スタンズ | Maurice Hubert Stans | ジョージ・ゲインズ | George Gaynes | 中村正 |
アレックス・コフィー | Alex Coffee | 大統領再選委員会でのハンク・フェリスの部下 | ドナルド・セグレッティ ?(注6) | Donald Segretti ? | マイケル・アンダーソン・ジュニア | Michael Anderson Jr | ? |
ピーター・オジマンディアス | Peter Ozymandias | 実業家=航空機産業 | ロバート・アプラナルプ ? | Robert Abplanalp ? | ジョセフ・シローラ | Joseph Sirola | ? |
ベネット・ローマン | Bennett Lowman | 実業家=ホテル・カジノ経営 | ジョージ・ファーカス ?/ロバート・ヴェスコ ? | George Farkas? or Robert Lee Vesco ? | ジョン・ランドルフ | John Randolph | ? |
アニー・マリー・ローマン | Anne Marie Lowman | ベネット・ローマンの妻 | ルース・ファーカス | Ruth Lewis Farkas | メアリー・ラロッシュ | Mary LaRoche | ? |
アシュトン | Ashton | ベネット・ローマンの顧問 | ? | na | ジョン・カー | John Kerr | ? |
ラース・ハーグランド | Lars Haglund | 元CIA/タルフォードとアリソンの配下の工作員 | E. ハワード・ハント(注7) | E. Howard Hunt | スキップ・ホメイヤー | Skip Homeier | ? |
ウォルター・タロック | Walter Tulloch | 元軍諜報部員/タルフォードとアリソンの配下の工作員 | ゴードン・リディ(注7) | G. Gordon Liddy | フィリップ・R・アレン | Phillip R Allen | ? |
ハーヴィー・バス | Harvey Bass | 私立探偵=タルフォードとアリソンの配下 | トニー・ウラセヴィッチ 又は ジョン・コールフィールド ?(注8) | Tony Ulasevicz or John Caulfield ? | マディスン・アーノルド | Madison Arnold | ? |
バート・サラシニ | Burt Saraceni | 私立探偵=タルフォードとアリソンの配下 | トニー・ラロッコ ? | Tony LaRocco ? | ボラ・シルヴァー | Borah Silver | ? |
エルマー・モース | Elmer Morse | FBI長官 | J. エドガー・フーバー | J. Edgar Hoover | セイヤー・デイヴィッド | Thayer David | ? |
ジャック・アサートン | Jack Atherton | 上院議員 | J. ウィリアム・フルブライト ?(注9) | James William Fulbright ? | リンデン・チャイルズ | Linden Chiles | ? |
ジョー・ウィズノフスキー | Joe Wisnovsky | 「ワシントン・プレス」紙の記者 | ボブ・ウッドワード/カール・バーンスタイン | Bob Woodward & Carl Bernstein | バリー・プリマス | Barry Primus | 久富惟晴 |
シド・ゴールド | Sid Gold | 人権団体の代表 | ? | na | フレッド・サドフ | Fred Sadoff | ? |
ウィリアム・アーサー・カリー | William Arthur Currie | 元大統領 | ジョン・F・ケネディ | John F. Kennedy | (名前のみ言及) | na | na |
エド・ギリー | Edward Gilley | アンダーソンの副大統領/大統領候補者 | ヒューバート・ハンフリー | Hubert Horatio Humphrey, Jr. | (名前のみ言及) | na | na |
フォービル | ? | 上院議員/予備選でのモンクトンの対立候補 | ネルソン・ロックフェラー(注10) | Nelson Aldrich Rockefeller | (名前のみ言及) | na | na |
ジョナサン・グリーン | Johnathan Green | 盗聴工作の対象者 | ダニエル・エルスバーグ | Daniel Ellsberg | (顔写真と名前のみ) | na | na |
アーサー・ペリーン(パライン) | Arthur Perrine | 盗聴工作の対象者 | ? | na | (名前のみ) | na | na |
ダーウッド・ドリュー(注12) | ? | ビル・マーチンがモンクトンに推薦した次期長官 | ウィリアム・コルビー ?(注11) | William Colby ? | (名前のみ言及) | na | na |
メリマン | Merriman | 次期大統領立候補者の一人 | エドマンド・マスキー ? | Edmund Muskie ? | (顔写真と名前のみ) | na | na |
注1:劇中の様々な出来事との関わりにおいて、フラハティー、アリソン、タルフォードは、ハルデマン(首席補佐官)、アーリックマン(内政担当補佐官)、コルソン(大統領特別顧問)に明確に対応するというわけではない。フラハティーは首席補佐官なのでハルデマンであろう。タルフォードについて、アリソンとタルフォードではアリソンの方が地位が上のようであること、タルフォードはハーグランドらの活動により直接的に関与していること、役名「タック・タルフォード」と「チャック・コルソン」の類似性、チャック・コルソンはパイプスモーカーであり、劇中のタルフォードもパイプを携えていることから、ここではタルフォード=コルソンとした。しかし、例えば実際のウォーターゲート事件の際にニクソンの意を受けてCIA長官ヘルムズに圧力をかけたのはハルデマンであり、こうした姿は劇中のタルフォードと重なるようにも思われる。
注2:劇中、ボブ・ベイリーは20年来のモンクトンの選挙スタッフであり、大統領選挙中は渉外広報担当、モンクトンの大統領就任後も報道関係を担当するが、比較的初期の段階でフラハティと対立し辞任している。現実のハーバート・クラインは1973年までホワイトハウスを含む行政庁全般の報道担当をつとめているが、辞任以前から政権内での影響力は低下していたとされるので、ベイリー=クラインとみてよいだろう。他方、劇中、ハンク・フェリスはホワイトハウスでのベイリーの補佐役として出発し、ベイリーの辞任後の後任を経て、大統領再選委員会の副責任者=マイロン・ダンの補佐(吹き替えではブルースター・ペリー「委員長」の下での副委員長)になるので、ほぼ現実のジェブ・マグルーダーの経歴と重なりそうである。
注3:フラハティの補佐として大統領執務室への人の出入りを取り仕切っていること、若く長身でハンサム(?)ということから、モデルはドワイト・チャピンとした。
注4:ロジャー・キャッスルを現実のジョン・ディーンを完全に重ねることはできない。劇中、ロジャー・キャッスルがFBI長官エルマー・モース、CIA長官ビル・マーチンらに違法行為のブリーフィングをする場面があるが、これは現実の(ジョン・ディーンではなく)大統領法律顧問トム・チャールズ・ヒューストンによる「ヒューストン計画」をモデルとしている。なお、劇中のロジャー・キャッスルにはジェニー・ジェイミソンという恋人がいる(最終的には破局)が、実際のディーンには美しい妻がいた。この妻が議会の公聴会で夫を見守る姿が、議員や国民のディーンへの心証を良くする方向に作用したと言われる。
注5:実際のミッチェルは財務長官ではなく司法長官ののち大統領再選委員会(CREEP)の責任者。
注6:劇中アレックス・コフィーはハンク・フェリスの面接を受けて部下になり、モンクトンの対立候補を貶める「汚いトリック」を行う。実際に「汚いトリック」の中心となったのはドナルド・セグレッティだが、彼はドワイト・チャピンの肝いりで再選委員会入りしている。
注7:劇中の最後にハーグランドとタロックはメリマン事務所侵入の実行犯として逮捕されている。実際のウォーターゲート事件では、ハワード・ハントとゴードン・リディは組織役であり実行犯5人には入っていない。しかし、その他の描写から明らかにハーグランド=ハント、タロック=リディであろう。
注8:いずれもアーリックマンとタルフォードに雇われた(後には再選委員会のためにも働く)「Private Eye」だが、劇中、ハーヴェイ・バス(馬面の方)とバート・サラシニ(ガムを噛んでいる目のギョロッとした方)はペアで行動しているので、バス=ウラセヴィッチ、サラシニ=ラロッコと見るのが適当か。
注9:劇中、アサートンは上院外交委員会の有力議員。フルブライトはニクソン時代の上院外交委員長。
注10:ロックフェラーは実際には上院議員ではなくニューヨーク州知事。劇中、カール・テスラーは元々フォービル陣営のアドバイザーであり、これは現実のキッシンジャーがロックフェラーのアドバイザーだったことと重なる。
注11:現実にはヘルムズの後任としてジェームズ・シュレシンジャーが半年ほど長官を務めた後、コルビーが長官となる。コルビーはCIA生え抜きだが、ヘルムズとは異なりCIA改革路線を推し進めた人物なので、ドリュー=コルビーというのは無理があるかもしれない。
注12:吹き替えでは「ディガーウッド・ドリュー」と聞こえる。
修正履歴
2011年1月12日掲載
2011年1月15日修正
・アレックス・コフィー、ハーヴィー・バス:モデルの付記及び注6・注8の挿入→注番号の整理
・アーサー・ペリーン:項目の新設
・メリマン:モデルの付記
2011年1月18日修正
・ベネット・ローマン:モデルの付記
・ピーター・オジマンディアス:モデルの付記
2011年1月22日修正
・ベネット・ローマン、アン・マリー・ローマン:モデルの付記
・第5話の題名
2013年2月9日修正
・フランク・フラハティーの項目のモデル名
・注1の内容
2016年6月5日修正
・ブルースター・ペリー(演者:ジョージ・ゲインズ)の吹き替えと地位
・ハンク・フェリス(演者:ニコラス・プライアー)の地位、注2の内容修正
・カール・テスラー(演者:ハロルド・グールド)とジョー・ウィズノフスキ(演者:バリー・プライムス)の吹き替え(watergaeteさんの情報による)
・注12の追加
・注8の内容
2021年2月2日修正
・フランク・フラハティー(演者:ロバート・ボーン)の項目のモデル名
・ボブ・ベイリー(演者:バリー・ネルソン)の吹き替え
・ジョナサン・グリーンの項目のモデル名
・注1の内容修正・追加
・注4の内容追加
・注8、注11の微修正