蛇腹その後

金曜の晩に出して1週間かかると言われた試し撮りのモノクロネガの現像ですが、その後そのチェーン店のHPから問合せをした結果「中二日」に訂正され、今日仕上がってきました。月曜に別のところに出したカラーのリバーサルも今日仕上がってきました。何だかねえ・・・・・・
何はともあれ、次の点は確認できました。

  • レンズに写りに影響するような傷やくもりはない
  • 蛇腹や裏蓋からの光線漏れはない
  • 連動距離計に問題はない
  • シャッタースピード等の露出関係に問題はない

ちなみにどんなカメラを買ったのか書いていませんでしたが、ツァイス・イコンのスーパー・イコンタ534/16(Zeiss-Ikon SuperIkonta IV)です。6×6判。レンズはテッサー75mm/F3.5、シャッターはシンクロ・コンパーで最高1/500まで。ドレーカイル式でない内蔵の連動距離計(二重像合致式)とセレンの内蔵露出計(むろんTTLではありません)が付いています。フイルムの巻き上げは裏蓋の赤窓で確認するのではなく、スタート位置を合わせれば自動巻き止めとなります。フイルムを巻き上げてシャッターをチャージしないとシャッターボタンを押下できないので、多重露光をしてしまうこともありません。なかなか便利です。何よりコンパクトになるのが嬉しいですね。重いですけど。多分世間ではもう少し古いドレーカイル式の距離計のもの、特にセミ判(6×4.5)のスーパーイコンタAなんかが人気があるんじゃないでしょうか。セミ判は非常にコンパクトになりますし。でも私は正方形の方が135にない新鮮さを感じることができて好きです。縦位置・横位置を気にしなくていいし。ドレーカイル式は格好良さげでかつ保守整備も容易そうで惹かれるのですが。
さて、残念ながら私が買ったカメラについては良いことずくめではありません。次のような難点があります。

  • 露出計の針は振れるのですが正確かどうか不明です。40〜50年も前のカメラですからねえ。正確だったら奇蹟ですよ。そもそも別に単体の露出計を使いますから、どうでもよいです。できれば余計なものの付いていないIII型(531/16)の方が欲しかったくらいです。
  • フィルム感度を合わせてつまみ(軍艦部の撮影者から見て左側のつまみ)を回すことで露出計の針に丸印を合わせると、適正なライトバリューを示してくれるのですが、この丸印が動かなくなっています。これはオーバーホールをすれば簡単に治りそうです。不器用な私は自分ではできないのですが。上に書いたようにそもそも内蔵露出計は使わないので、当面はこのまま放っておきます。
  • 撮影したコマ間が重なってしまいました。試し撮りのモノクロネガとリバーサルの両方ともこの症状で、スリーブではなくロールの形のまま返ってきました。自動巻き止めの弊害ですね。2ちゃんねるに蛇腹カメラのスレッドがあって、そこで見かけた情報によれば、今の120フィルムは遮光紙が昔のものより薄いので、巻き取り側の径が想定より小さくなってしまう(必然的にノブを同じ分量だけ回しても巻き取られるフィルムは短くなってしまう)ようです。巻き始めの部分に適当な厚みと長さの紙を噛ませて厚みを持たせる等すれば回避できるようです。

とまあ何れも致命的ではないので、買物としては失敗ではなかったと。