ニコン

ニコンのF70D(話題の一眼レフデジカメ、D70ではありません。)というカメラについても若干のことを書きとめておきましょう。
私が一眼レフっちゅう奴を持ったのは社会人になってからで、それまでは押せば写るAFズーム付のコンパクトカメラを使ってました。設定するのはフラッシュ焚くかどうかだけ。海外旅行なんかでもそれで気軽にパチリと。今でも現役です。
で、ある日ふと寄ったカメラ屋さんで中古で良さげなカメラを売ってまして、ついついそれを買ってしまいました。ニコンのマニュアルフォーカス機でした。何故ニコンか。うちの親父様は古いタイプの人間で、「デパートは三越、時計はセイコー、カメラはニコン、万年筆はモンブラン、髭剃りはブラウン、野球は巨人」って感じで私も育てられたもので。野球については江川事件の時に宗旨替えしましたが。ああ、それと「舶来モノは修理代が高いから滅多に買うもんじゃない」という原則もありましたっけ。モンブランやブラウンは舶来ですが・・・・・・。まあ、そんなんでキャノンじゃあり得なかったんですね。ミノルタペンタックスなんてよく知らなかった。オリンパスはPENだけ。これらのファンの皆様すいません。決して性能がどうとか写りがどうとかじゃないんです。
さて、何となく買ったMF一眼レフですが、使いやすいですね。頑丈で安定感もあるけど極端には重くなくて。レンズも目的によって選べるし。といっても選ぶほど持ってないです。全部中古で、最初にAi Nikkor 50mm F1.8S、続けてAi Nikkor 35mm F2.0S、Ai Nikkor 105mm/F2.5S、だいぶ間を空けてAi Nikkor ED 180mm F2.8S。ボディーは何も考えずに買いましたが、レンズは色々勉強して、中古屋さんでもじっくりと眺めて選びました。一番良く使うのは35mmですが、軽く済ませたいときは50mmで、距離があるときは105mmと。どれも素晴らしく良く写ります。ってコンパクトとしか比べてない「当社比」なわけですが。・・・・・・しっかし本当に見事に全部中古ですね。細々したアクセサリー以外はニコンさんの売上げには全く貢献していないわけです。
さてさて、そうこうするうちに数年が過ぎ、F80なる便利で比較的安価なカメラが出るらしいとの噂を耳にしました。もちろんそれまでもニコンにはオートフォーカス一眼レフはあったわけですが、私には余り興味が持てませんでした。他の各所でも触れているように私はアナログ・マニュアル至上主義ではありません。AF一眼レフも機会があればと思ってました。でも、重いし。全般的に高いし。安いのは魅力的じゃないし。でこのF80について、大いに期待しながら情報を集めてみると・・・MFレンズが使えません。いや、装着はできますがTTL測光が働きませんし、ピント合わせもし辛いようです。うみゅみゅみゅみゅ〜、これまでに買ったMFレンズを無駄にするのは惜しい、惜し過ぎるっ。。。
カメラメーカーの選択というのは世の中で最も融通のきかない分野ではないでしょうか。メーカー毎にレンズのマウント部の構造が全く違い、例えばキャノン純正のレンズはニコンには着きません。サードパーティー製のマウントアダプターを使ってこれを乗り越えることも場合によっては不可能ではありませんが、制約が多くて現実的ではないようです。しかもニコンというメーカーは特殊で、MF・AFを通じて「不変のFマウント」ということでニコンFの時代からマウント自体は変わらず、MFレンズの多くが*1AFカメラでも使える(勿論AF機能は働かないが)というのが大きなウリ(?)でした。最初にニコンMFを選んだ者はニコン教徒になることを強く運命づけられているのです。
しかーし、F80に至って「FマウントでもレンズにCPUが付いてないのは切り捨てま〜す」とニコン様はおっしゃったわけです。信者たる私はどうすれば良いでしょう。
(続く)

*1:全てが、ではありません。これについては後述する予定。