アンテナ設置と諦めと(上)

 唐突ですが、いわゆる「BCL世代」というのがあるとすれば、私よりも少し上の方々かと思います。私が「BCL」とか「DX」という言葉を始めて認識したのは10年ほど前でしかありません。
 当時、それまでの気ままな独り暮らしから、「家族」のいる環境に移ったところ、ラジオの受信環境が極端に悪くなり、NHKの語学番組すら満足に聴くことができないという状況に陥りました。一番大きな原因は、住居自体のロケーションと更にその中で私に割り当てられた部屋の位置でしたが、他の要因として、それまでラジオ受信に使っていたコンポがリビングで共用になり、自分の書斎(?)には受信のための機械がなくなってしまったことがありました。
 そんな状況の中で、Webの情報や書籍を参考に様々検討して、受信機とループアンテナを入手してAMが聴ける環境を何とか整備したのでした。
 受信機・・・。AM聴くのに通信機型受信機とは大げさかなとは思ったものの、買ってしまったんですね。当時の候補は八重洲のFRG-100、日本無線のNRD-345、AORのAR-7030PLUSだったと記憶しています。AORは当時から高評価でしたが、その中では若干売価が高めだった(それに比較的故障が多いという評価もあったような?)ので脱落。将来お金が貯まって、かつヨリ良い受信機を買おうという意欲が継続していれば、その時にはAR-7030PLUSという感じでした。最終的にFRG-100ではなくNRD-345にした理由ははっきりは覚えていません。
 そしてアンテナ。まずはAMが聴きたかったし、短波もカバーするアンテナで手頃なものはあまり無かったので(これもお金が貯まったらということにして)、とりあえずミズホのループアンテナUZ-77を購入。UZ-8DXは大きすぎて置き場所が確保できないので、簡易版です。とりあえずとはいうものの、これでAMについては納得できる環境になったのでした。