携帯ビジネス

それにしても携帯電話ってのは自由度が小さい。これはまあ物理的・技術的な制約から仕方ない面もあるだろね。PDAでさえPCと同じような感覚でデータを扱えるところまでは到達していないのだから。しかし、物理的な制約だけの問題ではなさそうな部分もありそう。PCとWebはメーカーやコンテンツ提供者の側から管理することが不可能な状態になっている(と認識されているのではなかろうか)。携帯電話網というネットワークは、Webとは違った、閉ざされた、管理可能な空間として残しておいて、そこでウマイことコンテンツやら何やらでビジネスなんぞをやってみましょう、と。ビジネスのための聖域ですな。ただまあ、PCの世界と同じように、キャリアによるスタンスの違いってのもあって、i-modeはそういうビジネスモデルとして出発したけどオープンソースに近い形で自由度が大きそう(単なる素人の印象に過ぎないが)なのに対して、auの特にBrew路線はコンテンツの提供者と利用者の線を引いて、使うなら金払え、と、そういうイメージ*1。これから先、どっちがどうなるんだろうね。


注釈

*1:もっとも、明確に著作権等が絡んでくる場合には、キャリア毎のスタンスにそれほどの差異は見られないだろう。着メロや着うたに関する制限とか。