オーバーホール

オーバーホールに出していた時計が返ってきました。初めてお願いするお店だったのですが、非常に良い感じです。応対も値段も仕上がりも。今回出したのは、昔々に初めて買ったオメガの自動巻きの時計で、買った時には既に中古というかアンティークというか、そんな状態でした。文字盤*1が格好よく思えたというだけでピ〜ンときて買ったのを思い出します。お財布にも厳しくないお値段だったですね。買ったお店(お洒落そうな中古時計屋さん)はもうありませんが。
で、使うこと十余年。ガサツな私は歩きながら腕にはめようとしてアスファルトに落として風防にヒビを入れてしまったり、ロクに掃除もしなかったのでバンドの付け根の辺りを錆錆にしてしまったり、挙句、冬には風防の内側が曇るような状態にしてしまったり。そんな状態でここ1年ほど放置してあったので、中まで錆がきているかと思ったのですが、その点は大丈夫だったようです。今回お店で裏蓋を開けられた中身を初めてみたのですが、いかにも安そうな、真鍮(?)そのままで鍍金もしていない、石も最低限しか入っていない、ごくごくふつ〜そうな自動巻きの機械*2が、錆もせずに健気に動いていました。あれを見た瞬間に私は、これからはこの時計を大事に使おうと誓ったのでした。
今回のオーバーホール

  • 分解掃除
  • 防水テスト(3気圧)
  • 風防交換、リューズ交換、裏蓋パッキン交換(いずれも純正品)
  • バネ棒交換
  • 外装汚れ落とし・・・明細にはありませんでしたが

期間:3週間
代金:13,000円(機械式時計*3オーバーホール基本料金)+交換部品代

*1:いまだにそのメーカーの純正品=本物であるのかどうかさえよく判りません。

*2:ムーブメントの本などに「名ムーブ」なんて載ってるのとは全然違う本当に地味〜な機械でした。勝手な推測だと1970年代の斜陽期の普及品ではないでしょうか。修理屋さんに訊いてみればよかった。

*3:分解掃除料金:舶来自動巻中級〜高級品でクロノグラフを除くという区分だったと思います。