双眼鏡購入記3

自分に合った条件を設定しようの巻
次に私の側の条件です。
用途は鳥見に絞って考えます。気取った言い方(?)をすると「バードウォッチング」ですか。星を見る場合(口径=集光力が重要らしい)や、美術館・博物館での細部観察用(近距離で使える必要があります)、スポーツ観戦(視野が広い方が便利かな)、観劇(ゴツイので見てたら格好悪いですね)は考えないことにします。天候条件の悪い時も使おうと考えます。実際どうだかわかりませんけどね。
それから普段の通勤のお供に持ち歩くというのも考えないことにします。もしそこまで鳥見が面白く感じたら、携帯に便利なもの(8x20程度で重さ200gくらいのもの)は別に買うことになるでしょう。
人的属性としては、眼が悪くて非力でガサツだということを考えなくてはなりません。暗いのはダメ、アイレリーフが短いのはダメ、あまり重いのはダメ、かといって華奢なのはダメ、対候性のよくないのはダメ、そして高いのはダメ*1ということになります。ちなみに私、眼鏡でないと矯正できない類の乱視があるもんですから、双眼鏡を覗くときも眼鏡をかけたままってことになりそうです。単なる近視や遠視で且つ極端でない場合には、双眼鏡の側で性能的な余裕があれば裸眼でも大丈夫なようなんですが。子供の頃ニンジンを食べなかったのとテレビを観すぎたのが祟っているわけですね。重さは倍率と口径に大きく左右されます*2が、頑丈で対候性のある造りにすれば当然重くなります。メーカーの思想や設計の新旧によっても違いがあるようです。
といったことで、以上のような条件を勘案して、倍率8倍で口径40mm(「8x40」というように表記するのが普通なようです)前後のダハプリズム型に絞ることにします。無難な選択なのではないでしょうか。ポロプリズム型も魅力的なのですが、防水のものは同スペックのダハ型に比べて重く大きくなってしまうようです。
いよいよ2〜3軒のカメラ屋さんを周って実際に見てみることにしましょう*3
その前に、買う時に中古品を視野に入れて考えるかどうか。光学製品ですから特に中古品は実際に手にとって見ることができないと不安です*4。加えて、マニアな人たちの掲示板を読んでみると、結構ご自分で分解される方が多いようで、挙句にプリズムの端っこ欠いちゃったとか書いてらっしゃいます。それとは別の話の流れでですが、こうした方はオークションや中古屋さんも利用するそうで、売るときには悪い点は明示せずに売っちゃう(許容されるセールステクニックの範囲内だという認識のようです)とも書いてられます。これらの話を乱暴に且つ悪意に解釈してまとめると、こういうマニアの方々に玩ばれて傷物になった品が中古屋さんとかオークションなんかに出てるんじゃないかと*5。時計やカメラでも素人が分解して弄るってのはあるんでしょうが、これらは失敗したら動かなくなることが多いですよね。でも双眼鏡はぱっと見て判らないですよ(ぱっと見てわからないなら無問題という考え方もあるかもしれませんが)。少なくとも私みたいな慣れてない人にとっては、非常に危険な世界です。
ということで中古品買うのはヤメときます。
それから、輸入品を買う場合に正規にするか並行にするかも考える必要があります。保証の有無や範囲が問題になりそうですが、これについてはよく調べていません。具体的に輸入品が最終候補に残った場合に改めて考えることにします。
(続く)

*1:ガサツなので傷つけたり壊したりしそうです。高いのだと何だか勿体無いし(貧乏性なもんで)、修理も高くつきますしね。

*2:プリズムの方式や大きさにも左右されるようです。例えばダハプリズムでも更に細かく分類すればシュミット=ぺシャン型とアッベ=ケーニヒ型があって・・・とかね。

*3:カメラ屋さん以外にも、他に無い製品を扱ってらっしゃる笠井トレーディングさんとか、色んなお店があるようなんですが、出かけられる範囲が限られるので・・・

*4:まあ言い出したらキリがないわけで、新品の通販だって不安ですが、この場合には問題があれば返品や保障修理がきくのが普通でしょう。良い業者さんを選ぶのが前提ですけどね。

*5:「分解組立てに失敗してネジが二本余っちゃった双眼鏡を、黙ってオークションで売っちゃいました」とか書いてる人はさすがにいませんが、そんなことをしていると疑われても仕方のない雰囲気なんですよね。