双眼鏡購入記5

さてさて、ペンタックスですが、実際に店頭で覗いたのは現行機種のDCF SPです。でも買おうと考えたのはこの前の型で既にディスコンになってるDCF WPで、通販です。何故か。単純に安かったからです。でも当然ながらSP=WPではありません。SPとWPの違いは・・・(1)SPの方は口径が43ミリ(WPは42ミリ)、(2)「ハイブリッド非球面レンズ採用」(どういうことだか良くわからんとです)、(3)小型軽量(SP=695g:WP=760g)、(4)接眼目当てが回転引出式クリック付き(WPはまっすぐ引き出す方式)。(4)はどうせ接眼目当ては引っ込めた状態で使いますからあまり関係ないかな*1。(3)についてはそりゃできれば軽い方が好ましいですね。最も重要なのは(1)(2)の光学性能に係る部分で、DCF SPの方が良さげではあります。全体としてやはりDCF SPの方が魅力的でしょうか。でも型落ちのDCF WPは格安です*2。評判は?・・・DCF WPは国内では持ってる人が少ないのか検索してもインプレが出てきませんが、海外のサイトではなかなかよさそうなことを書いています。少々冒険、というか無謀ではありますが、DCF WP 8x42を通販で買うことにしました。
ということで、結局買ったのはペンタックスの8x42 DCF WP。私自身の備忘録として大まかな仕様を記しておくと、ダハプリズム、センターフォーカス、倍率8倍、対物側口径42mm、ひとみ径5.3mm、実視界6.3度、1000mでの視野110m、最短合焦距離2.5m、アイレリーフ22mm、重さ760g、です。
イイですよ。隅々まではっきり見えて。ディテールも潰れないし、明るさも十分です。変な色がついたりもしません。逆光になってもよく見える感じです。ストラップつけて首から提げても疲れない重さですし、持ちやすく扱いやすい大きさです。防水で頑丈そうな造りなので多少乱暴に扱ってもすぐに壊れてしまうようなことはなさそうです。まあ限度はあるでしょうが。久々に良い買い物ができました。見かけ視界*3が狭いのかもしれませんが、今のところ使ってみて特に問題は感じていません。
将来的にお金が貯まって、かつその時に鳥を見るという楽しみが続いていたら、スワロフスキーかライカあるいはコーワの8倍32mmのものを買うかもしれません。その前に8x20くらいの小さいものが欲しくなるかも。でもまあ持ち歩き用はタンクローがあるんですよね。嵩張るけど。あるいはポロプリズム型のものにも興味があります。カメラ屋さんでニコンの8x30EIIという古めかしい形のを覗いたんですが、他のどれとも違った見え方でした。大げさじゃなく、店頭のスチロールのポップ広告あるじゃないですが、あんなのまで立体的に浮き上がるように見えるんです。独特の迫力と繊細さがあるんですね。視野も広々して気持ちよかったです。アイレリーフが短めなのは少々辛いですが。ポロ型は嵩張りますが持つと手に馴染みますし。防水じゃないのが気になりますけど、お天気のよい昼間専用にこの8x30EIIか8x32SE、あるいはビクセンのどれかから一つ欲しいです。あれ?カタログ見直してたらニコンにAction EXってシリーズがあって広視界・ハイアイポイント*4・防水と条件が揃ってますね。でも7x35で800gとかなり重いですね。8x30EIIは575gですし、ダハプリズムの8x30クラスで600g前後ですから。
他方で防振の双眼鏡には今のところ興味がありません。CanonからはEレンズを使った高級品も出るみたいですが、もう少し軽く、明るくなったら考えましょう。
しかし物欲のみに生きてはいけませんね。鳥を見る道具として買ったんだから、使わないと、ね。自戒自戒。
(とりあえず了)


20050401追記:ライカトリノビット(Trinovid)BCA 10x25の中古を買ってしまいました。詳細はid:makinohashira:20050329#p2及びid:makinohashira:20050331#p2を参照。

*1:DCF SPの野ざらし展示品でこの回転引出式の目当ての部分が壊れているのを見かけたので、むしろDCF WPのような単純な方式の方が良いかとも思います。

*2:箱・取説・保証書なしのアウトレット新品

*3:実視界と倍率の積ですので、6.3X8=50.4度になります。

*4:アイレリーフが長いってことですね。