逆隔離

何だか最近特に気力体力ともに低レベル(そのワリに焼酎たらふく飲んで酔っ払ってるわけですが)なので、土日ともに外に出ずヒキコモリ生活。こんな時に外に出たら確実にインフルエンザにやられます。それでも全く外に出ないわけにはいかず、風邪薬を補給するために近くのドラッグストアに出かけると、案の定赤い顔にマスクをして盛んに咳をしているオバハンが風邪薬コーナーに居座って動きません。店員さんに症状を説明してますが・・・胃腸にもきてるって、それは立派に今年のインフルエンザの症状じゃないっすか?そこまで進行したら諦めて病院に行ってくれよ〜、と勝手なことを考えながら、オバハンの半径3メートル以内に近づかないように*1、慎重に間合いをとりながらクスリを選んで帰ってきました。
こんなことをしていると、コニー・ウィリスドゥームズデイ・ブック」(早川書房・1992年)*2を思い出します。大学の女子学生が研究のために、黒死病の蔓延する中世イングランドへのタイムトリップするという話で、クライマックスの部分なんかはなかなか泣けます。中世イングランド黒死病とパラレルに、この小説における現代=2050年代のイングランドではインフルエンザが法定伝染病に指定されるほどに重大な病気になっています。この設定がこの小説の一つのミソなんですね。で、黒死病への対処法は・・・兎に角感染を避けるために世間との接触を避けてヒキコモルこと。でも、村落で暮らしていて全くヒキコモリ生活ってのは土台不可能なわけで。
ああ、明日は私もまた人ごみの中に出かけなくちゃいけません。できるだけ体力を回復させておきましょう。
 ドゥームズデイ・ブック(上) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-4) (ハヤカワ文庫SF)
 ドゥームズデイ・ブック(下) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-5)

*1:別に根拠のある行動じゃありません。

*2:ハヤカワ文庫SFに入っています。上下巻で、ISBN:4150114374 及び ISBN:4150114382