ご都合主義

理念とかプリンシプルが軽視される時代・社会。自由・平等・博愛なんて(西欧的な)理念は20世紀の夢だったようです*1
自分達の決めた事前の手続きを無視する形で実行した挙句に、簡単に「ミスだった」って言える社会。まあ無事に帰ってくればまた浮かれてそんなこと忘れちゃうんだろうけど。
令状無しに「疑わしい」という(主観的な)判断だけで拘束したり射殺したりできる社会。異分子に対しては人権だの平等だの言ってられないんだそうですね。
「戦争だ」と宣言しておきながら、捕まえた人たちを「彼等はテロリストだから戦時捕虜じゃないよ」といって訳のわからん収容所に閉じ込める社会。人道に対する罪って誰の考え出した言葉でしたっけ?
完璧な情報統制が行なわれえないってとこだけが救いでしょうか。

*1:18世紀の頃、啓蒙思想から生まれたこうした理念が真に意味を持ちえたのは20世紀だったのだと思います。ただ、その20世紀ですら必ずしもこうした理念に支えられていたわけではないのかもしれません。世界規模の戦争とそれに伴う人道上の様々なこととか、共産主義という名前の全体主義とか、ね。