ベームのマイスタージンガー再び2

 カール・ベーム指揮バイロイト祝祭1964年のヴァーグナーニュルンベルクのマイスタージンガー」。ようやく聴き始めました。しばらく「トリスタンとイゾルデ」の方にはまってまして。「トリスタン」と「マイスタージンガー」はいろんな意味で対になってるので丁度いいですね。
 で、聴くっつっても自宅でゆったりではなく電車の中でCDウォークマン*1iPod miniに入れるのが面倒で、今日は荷物も少なかったのでこっちにしました)。


 CD1枚目=第1楽章の途中までしか聴いてません。でも演奏の充実度という点では1968年のものより上なのではないでしょうか。ちょっと素っ気無いかもしれませんが、ドラマを形作る力を感じます。細部も練り上げられていますし。コーンヤはやはり少々苦しいかな。ベックメッサー役のカルロス・アレクサンダー*2は無個性で面白みに欠けますね。ヨーゼフ・グラインドルのザックスは・・・こんなもんかな(←って偉そうにねぇ)。ギュンター・トレプトウがアイスリンガーなんてチョイ役で出てる(涙)。
 演奏についてはもっと聴いてからとして、えーとですね、音質が・・・放送局のテープじゃなくて個人のエアチェックか何かでしょうか?あるいは元のテープが相当に劣化してるのか?情けない音ですしえらくフラフラだったり歪んでいたり。ところどころ1〜2小節くらいとんでるし(テープのつなぎ目か?)。最近は1960年代のライブ(しかも非正規盤というか海賊盤)でも音が良いディスクが多いんで、正直ちょっとガッカリしました。E3cみたいなイヤホンで聴くと粗が目立つってのもありますが・・・

*1:そういえばiPod mini購入のキッカケになったのは、このCDウォークマンの故障でした。結局捨てるにしのびなく見積もりをとって安かったので修理しました。

*2:Carlos Alexander:私、この人知りませんでした。