聴く

クレンペラーのハイドン

私は心の弱い人間なので、音楽に癒し・救いを求めます。別に大げさなことではなく、少し疲れたなという時には「マイスタージンガー」を聴くと元気になるとか、とことん暗く落ち込んだ時には逆に闇を覗かせてくれるような音楽(例えばブルックナーの9番のアダ…

シノーポリのマーラー

シノーポリのマーラー交響曲全集(管弦楽伴奏付き歌曲集も入ってます)をiPod miniにしこしこと入れたのは去年の秋になりますか。それからちょこちょこと聴いているのですが、上に書いた「es」を観た後、その中の第9番を無性に聴きたくなりました。 マーラー…

バイロイトのマイスタージンガー2008

NHK-FMで放送していたこの夏のバイロイトの録音を聴きました。久々だなぁ。 ヴァイグレ指揮の楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」です。第3幕が終わった途端に野太い声のブーイングが。演出の解説をしてくれるので、ブーイングの理由は判りましたが…

シノーポリのブルックナー

もう3ヶ月ほど前になりますが、CD屋さんの夏のバーゲンコーナーで、シノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデンのブルックナー交響曲第5番(輸入盤)があったので、どんなんだろうと思い買ってみました。さらにその近くの、営業しているのかしていないの…

最後のコンサート

本屋さんで新書コーナーを見ていたら、以前クラシックカメラブームの時に田中長徳氏とつるんで本を出していた出版社のオッサンがお手軽「クラシック歴史系」本を何冊か出してるのを目にしました。自分の出版社で出してるクラシック系の翻訳書や雑誌なんかを…

シノーポリやら何やら

「交響曲名曲名盤100」は放棄したわけではなく、モーツァルト、ベートーヴェン、ベルリオーズ辺りを地道に聴いています。が、文字にするのが難しくて。 他に、再販されたオットー・クレンペラー氏のハイドン交響曲集やら、ジョン・エリオット・ガーディナー…

ホルスト・シュタイン

旧聞に属することかと思いますが、指揮者のホルスト・シュタインさんが7月27日にスイスで亡くなったそうです。NHK交響楽団での客演指揮、バイロイトでのヴァーグナー、バンベルク交響楽団とのシューベルト全集などが印象に残ります。初めて「ニュルンベルク…

頓挫?

7月は一日も書かなかったのか。仕事がベラボウに忙しかったのもあるけど・・・ 名曲名盤100はモーツァルトの第35番のはずなのですが、ここにきて初めて1曲当たりのCDが10枚を越えまして、そしたら途端に収拾がつかなくなってしまいました。駄文を書く前に聴…

010モーツァルト第31番

今日は続けてもう1曲。諸井誠『交響曲名曲名盤100』の都合10曲目は、モーツァルトの交響曲第31番(KV 297)「パリ」です。パリでの演奏会のためにパリで作曲されたから、パリ。クラリネット入りで、ゴージャス。それにしてもパリかぁ。何となく胡散臭いなぁ…

009モーツァルト第25番

諸井誠『交響曲名曲名盤100』を手がかりに交響曲を聴こう。 ハイドンの次はモーツァルトから8曲。最初は第25番KV183、小ト短調です。映画「アマデウス」のオープニング・タイトルのところで用いられていたのが印象的でした。私もアレで認識したクチでして。 …

aハイドンのまとめ

第92番のところで書いたとおり、私はハイドンの熱心な聴き手ではありませんでした。昔からもっていたCDはドラティ(第45番「告別」)、バルビローリ(第83番「雌鶏」)、ベーム(第92番「オックスフォード」)、トスカニーニ(第101番「時計」)、それにホグ…

008ハイドン第104番

諸井誠『交響曲名曲名盤100』を手がかりに交響曲を聴こう。 ハイドンの最後8曲目は第104番。わかりやすく聴衆の気を惹こうというのではなく、真面目な真面目な曲です。『名曲名盤100』でも「動機労作的作曲技法」「循環構成」への言及があります。転調による…

007ハイドン第103番

諸井誠『交響曲名曲名盤100』を手がかりに交響曲を聴こう。「パパ」ハイドンの7曲目は第103番「太鼓連打 mit dem Paukenwirbel」・・・第94番の「ティンパニずどん」に対して「ティンパニドロドロ」でしょうか。序奏部の冒頭にティンパニのロールが入ります…

006ハイドン第101番

うへっ 間が空いちまった。1週間に1曲のペースでいきたかったんだけど。 諸井誠『交響曲名曲名盤100』を手がかりに交響曲を聴こう。6曲目は第101番「時計」です。手持ちのCDは以下のとおり。 トスカニーニ/NBC(RCA・1946年録音):第99番及び協奏交響…

ビーチャム違い

ハイドンの交響曲第101番「時計」は、トスカニーニ、ビーチャム、ヨッフム、ブリュッヘンのCDを未だじっくり聴き比べている最中。全く関係のない話ですが、このサー・トーマス・ビーチャムの名前で思い出すのが、映画「料理長殿、ご用心」だったりします。…

005ハイドン第100番

諸井誠『交響曲名曲名盤100』を手がかりに交響曲を聴こう。第94番「驚愕」、第100番「軍隊」、第101番「時計」と、第2楽章に特徴がある交響曲が並びます。「軍隊」では、大太鼓とシンバル(それにトライアングル)という、当時オーケストラではあまり用いら…

004ハイドン第94番

ようやく復活気味。でも、音が低く聞こえるのは治らず。このままになっちゃったらどうしよう。絶対音感があるわけじゃないからじきに慣れるのか。 さて、諸井誠『交響曲名曲名盤100』を手がかりに交響曲を聴こう。1週遅れです。最近これしか書いてない気がし…

003ハイドン第92番

諸井誠『交響曲名曲名盤100』を手がかりに交響曲を聴こう、第3回はハイドンの交響曲第92番。渾名はハイドンがオックスフォードから名誉博士号を授与された際の記念に演奏されたことから「オックスフォード」。元々はフランスのドーニ伯爵からの依頼に基づく3…

002ハイドン第83番

諸井誠『交響曲名曲名盤100』を手がかりに交響曲を聴こう、企画第2回の今回はハイドンの交響曲第83番。『名曲名盤100』では、いわゆるパリ交響曲群(第82番〜第87番?)からはこの1曲が選ばれています。第82番の「熊」なんかも良い曲なのですが、100曲という…

001ハイドン第45番

年度も改まったことだし、今年の目標のその3として立てた*1、私の原点(?)に立ち返って「諸井誠『交響曲名曲名盤100』(音楽之友社・1979年)を元に交響曲を聴く」というのを初めてみましょう。目標は1週1曲。本の並びに従って。準備作業として、所有CD…

スクリャービン

久々に日記帳の色を変えてみました。何か変やね。 ということで、スクリャービンのピアノソナタ第9番。繰り返し聴いてるんですが、正直、よくわかりません。これ「ソナタ」なの?ってとこが、まず聴きとれない。漂う雰囲気が感じとれるだけ。闇の中に灯る蝋…

黒ミサ

さて、上記の1と2に沿って、早速これまでにないCDを調達してきました。その前にフルニエのバッハとか、まだ十分に聴きこんでいないCDも溜まってるんですが・・・MESSE NOIREアーティスト: V/C出版社/メーカー: ECM発売日: 2015/04/27メディア: CD クリック…

今年の目標

杉・檜の花粉の季節であります。やれやれ。 そんな今頃になって、今年の目標(音楽編)をたてました。 ロシア音楽を重点的に聴く ピアノや室内楽を重点的に聴く 諸井誠「交響曲名曲名盤100」(音楽之友社・1979年)を元に交響曲を聴く 猿のオ○ニーのように同…

マッケラスのモーツァルト再び

サー・チャールズ・マッケラス指揮のスコットランド室内管弦楽団によるモーツァルト後期交響曲集。何回か聴いているうちに妙に気に入ってしまいました。iPodにいれて、電車が空いているときは新モーツァルト全集オンライン版のサイトからダウンロードしたス…

マッケラスのモーツァルト

休日ですな。最近休みといえばへばっていまして。今日は久々にシャンとしてたので、家族とお散歩・外でお昼ご飯。ついでに黄色いレコード屋さんに寄ってお買い物。 ・・・HMVで買ったCD未だ聴いてないのに。 ・・・同じ曲のCDはなるべく買わないって誓ったの…

大人買い?

ストレス解消には、酒とCD、そして買い物ですな。ホント、駄目人間になりきってます。 買い物といっても時間かけてらんないんで、ネット通販。主にアマゾンで本やCDを買うわけですが、今回CDを買うのに初めてHMVを使ってみました。アマゾンで在庫無しのCDがH…

深夜の馬鹿力風に

最近気づいたこと。 iPodの中の曲順で、ブルックナーの交響曲第9番の後に同じく交響曲第7番にしておいて(しかも両方ともジュリーニ指揮ウィーン・フィルの濃厚極甘の演奏で)、続けて聴くと、何か幸せ。調が同じだし主題の面のつながりもあるし、当然っちゃ…

種火

酒飲んでヘロヘロになって逃避するのとバランスをとる意味(?)で、聴いているのはベートーヴェン様の後期の弦楽四重奏曲。ずいぶん前に書いたイタリア四重奏団の演奏で。Complete String Quartetsアーティスト: Quartetto Italiano出版社/メーカー: Philip…

ニコラ嬢

今年最初に購入したCDがこれ。 Tavenerアーティスト: London Philharmonic Orchestra,John Tavener,Ralph Vaughan Williams,Andrew Litton出版社/メーカー: Deutsche Grammophon発売日: 2007/09/25メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を…

いわゆる復活

今年の締めは、サー・ジョン・バルビローリ指揮ベルリン・フィルのマーラー交響曲第2番。 Sterben werd ich, um zu leben! Auferstehn, ja auferstehn wirst du, mein Herz, in einem Nu! それからこんなのを。「戦争の嵐」のオープニングテーマ。 来年は良…