ドラティのチャイコフスキー
- アーティスト: London Symphony Orchestra,Alexander Porfir'yevich Borodin,Anton Stepanovich Arensky,Pyotr Il'yich Tchaikovsky,Antál Dorati,Minneapolis Symphony Orchestra,Philharmonia Hungarica
- 出版社/メーカー: Philips
- 発売日: 2004/11/09
- メディア: CD
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今年の初めに「そういえばチャイコフスキーの1番から3番って持ってないな」*1と思ってCD屋さんで眺めていたら、大好きなアンタル・ドラティの昔の録音の復刻盤が出てたので購入・・・そのままになってました。
テレフンケンの201というマイクを3本用いて3トラック1/2インチテープに録音されたという、マーキュリー「Living Presence」シリーズの凝った録音です。4〜6番は1960年頃、1〜3番は1965年に録られたものですが、さすがに鮮明です。オリジナルのLPなんて凄い音なんでしょうね。
初期交響曲はおいといて(←購入時の目的と違ってるじゃん)、何故か4番や6番より好きな第5番から。キリッとしていてバランスのとれた演奏です。私好みの室内楽的な方向かも。弦の合奏が精確で気持ちいいですね。それでいてスマート過ぎずに土臭さが残ってるところが何とも言えません。第4楽章なんかはもう少し崩れてもいいかな。全体的にムラヴィンスキーのように過度に鋭利ではなく余裕があっていい感じ。
それにしても、ちゃんとした演奏の5枚組のCDが4,000円程度で買えるなんて、良い時代です*2。ただ、最近ではこのリヴィング・プレゼンスシリーズも一部SACD化されてるんですね。SACDハイブリッド盤のCD層は音が良い(マスタリングが良い)という話もありますので、CD買うのも慎重になってしまいます*3。
*1:4〜6番も定番のムラヴィンスキーと微笑ましいバルビローリ(はっきり言ってハレ管があまり上手くない)しか持ってないし。・・・ならもっと新しい録音のを買えばいいのにね。
*2:輸入盤の新譜は一時期より高くなってるようですね。著作権法改正の影響でしょうか。
*3:SACDには関心はありますので、SACDプレーヤーを持っていないながらもハイブリッド盤を買ったりしてます。ですがSACDが普及する前に更に進んだフォーマットが出てきそうですね。あるいは媒体から離れてネット配信中心になるのか。その前にハイスペックなSACDを生かせるだけのオーディオ装置も、生かすためのセッティング技術も持ってないよな(泣)