涼しくなると時計が・・・

 先日、押入れの整理をしていると、腕時計やらの空箱が入ったダンボールが一つと、万年筆その他文具の空箱が入ったダンボールが一つ出てきました。空箱と保証書と包装紙と紙袋等々。「捨てられない人」なんです、私。それはさておき、良い機会だと思って保証書を見ながらエクセルで一覧表を作ってみました。時計は買ったのやら貰ったのやら10数個ありました。万年筆も・・・もったいない。しかしまあ眺めているといろんな思い出が蘇ってきます。胸が締め付けられるようなことも含めて。それもさておき、買った時計に関しては面白いことがわかりました。何故か10月に購入したものがほとんどなのです。食欲の秋ならぬ物欲の秋? でも何故時計だけ?

 IWCの懐中時計。3年前の10月にアンティークショップで買いました。お店の人の言葉を信じるならば1930年代後半のもの。ステンレススチールの側で、cal.97という機械を積んでいます。緩急針微調整機構付の薄型で美しい機械(のはず)です。IWCの時計の場合、蓋を開けてキャリバーに付されたシリアル番号を見れば、製造年代等を特定することができます。が、自分ではしていません。不器用な私が腕時計や懐中時計の時計の蓋を開けるなんて考えるだけど恐ろしいことですし、買う際に機械を検めたときお店の人が蓋をこじ開けるのに難儀していたのでなおさら止めておこうと。ということで、買う際にちらっと見てから3年、中の機械は拝んでいません。元気に動いているからイイや、と。オーバーホールに出すときにナンバーを確かめてもらおう、と。使い始めより僅かに遅れ傾向が出てきたので、そろそろオーバーホールの時期かもしれません。
 このIWCの時計は同じ懐中時計の19セイコーに比べてひとまわり小さく圧倒的に薄いので、フォーマルな場で腕時計が相応しくないときに特に活躍してくれます。そんなことに拘らず好きなときに使っているんですけどね。アールデコ調の文字盤は少しくすんで腐食が出てきたりしていますが、青焼き針がよく映えて思いのほか見やすいです(見やすくなきゃ買わなかったです)。


 これはまあ秋に欲しくなるってのも解る時計ではあるな、と自分で納得してみたり。