舞台裏の神々再読

 以前id:makinohashira:20050907#p2で触れた「舞台裏の神々」を再読。といってもまた立読みだったりします。
 

舞台裏の神々―指揮者と楽員の楽屋話

舞台裏の神々―指揮者と楽員の楽屋話

 前に読んだ(って偉そうに書くなよ、立読みのくせに)のはカール・ベームを扱った一章分だけだったんですが、今回はいろんな箇所を読んできました(ってなお悪質やんか!)。ベームの人間嫌い・意地悪そして吝嗇ぶりに関する逸話は本のそこかしこにあらわれてお腹一杯。
 今回一寸気になったのは、あるイギリス人指揮者がグラモフォンと契約していて、グラモフォンの録音技師によれば、その指揮者の録音したメンデルスゾーンの「イタリア」交響曲は何百というつぎはぎの嵐で、まあそんなだから2001年にはグラモフォンとの契約は切られてしまいましたとさ、という箇所でした。誰のことだろ? 近くにCD屋さんがあったので、メンデルスゾーンの棚を眺めてみます(ここでも何も買わなかった)。・・・ジョン・エリオット・ガーディナーウィーン・フィルと録音したメンデルスゾーンのCDがデ〜ンと置いてあったんですが、もしかして彼っすかね?
 ガーディナーは別の箇所でも、手兵のモンテヴェルディ合唱団の女性団員に下品且つ侮辱的な言葉を吐いたとか書かれていました。ホントかな?


 ちなみに私はガーディナーが来日してベートーヴェン交響曲のチクルスを行った際に聴きにいったことがあります。新鮮な演奏でしたし、音楽的にもよくまとまっていたと思います。ですから彼が無能だとは決して思わないのですが。ウィーンフィルを動かす力量は無かったのかもしれません。