無料動画配信でお洒落気分

 Yahoo!動画の「心理探偵フィッツ」は、警察ドラマとしては興味深いものの、あまりに暗い。エピソード3も観ましたが、やはり暗い暗い暗い。警察医のオッサンが仮装パーティーの途中で呼び出されて、クトゥーゾフか誰かの格好で現れるところは笑うところ?ということで体調に悪影響。。。


 他方、少しずつ観ている「名探偵ポワロ」は、あまりにお洒落。殺人事件が起きても決して生臭さが感じられません。死体すらアール・デコ、ってのは言い過ぎでしょうか。クリスティーの原作自体もそんな評価を受けてたような。
 このドラマは原作の骨格を利用して独特の雰囲気のものに仕立てることに成功してますね。フェアプレイの精神に則ってちゃんと証拠が提示されて、読者=視聴者も推理ができます。その上でお洒落な登場人物と洒脱な台詞。1930年代はこんな時代だったのね、と納得させられる舞台設定。というか、大戦間の時代というよりベル・エポックって呼ぶ方が適当なんじゃないの、と思わせるほどバブリー。その中でのポワロの「浮き」加減、ヘイスティングスの「抜け」加減、ジャップ警部の労働者階級っぽさ、ミス・レモンの酸っぱさ等々。原作では実現しなかったこれらのキャストの組合せが、ドラマでは縦横無尽。
 ほとんどは既に観たものなんで、今回は専ら細部の思い出しと服装チェック。特に懐中時計の身につけ方なんか参考になります。