服装の社会性

 近所のスーパーで外国産ウール使用と称するスラックスを安ぅ〜く買ってきてホクホク顔の真木柱です。製造国表示もない怪しい代物。でも結構柔らかい肌触りの良い生地だし、パンツなんて消耗品だから安物でいいんだい!
 と、本当はもっと履き心地のよいものが欲しいけど強がってみました。んで、家人の評判も今ひとつです。私は家人から「痴漢顔」などと誹謗される姿形をしているので、ちゃんとした物(ってどんな物だか・・・)を身につけないと変質者のように見えるらしいのですね*1。で、このパンツはちゃんとしてないと。もっとすっきり見えるようなのを買えと。・・・んなもん、いくらスリムに見えるパンツを買っても、下の体形がアレだからどうしようもないでしょ! という言葉は自分に対してあまりに哀れなので飲み込みました。
 まあ、卑しい心根が姿に表れているとしたなら、服装で取り繕おうとしてもどうにもならんような気がしますけど・・・それこそそれを言っちゃ身も蓋もありませんわな。(自嘲)


 私みたいなボンクラ君であっても、仕事でも余暇でも外に出れば他人との接触がありますから、社会性ちゅうものを意識せんといけない。まあ、そんな難しいことじゃなく、他人様に不快感を与えないような身なりをしよう、という最低限のルールを守らないかん。私の場合、この最低限を満たすためだけで、ある程度の投資をして手間をかけて何とかする必要があるという、何ともはやな状況なわけです。お洒落なんてレベルじゃありません。それこそ夜道で偶々うら若き乙女の後ろを歩くことになったとき*2、いきなり変質者と思われて110番されないために気を遣わなきゃいけない。毎年今頃イコール花粉症の時期なんかは、特に怪しい風体なので。悲しい現実。
 そんな私にとっては、ユニクロは便利なところです。特にカッターシャツ。きちんと選んで買えば、少なくとも不潔に見えたり変質者に見えたりはしない。ちょっと良く見れば値段ナリだとバレるけど、愛し合う二人じゃあるまいし、そんなにじっと見られることなんてあまりないし*3。そんな基準で考えたとしても、ジャケットやパンツはイタダケナイ。すぐにシルエットが崩れるし、擦り切れるのも早い感じ。
 ということで、ジャケットと靴にはできるだけ投資して(といっても当然既製品でウン万円というレベル)、消耗品のうちシャツはユニクロで買い、同じく消耗品のパンツはデパートのバーゲンなどの折に安くなったものを吟味に吟味を重ねて買うということになります*4。涙ぐましいね。コートは、昔買ったのが三着ほどあってまだまだいけるかな。マウンテンパーカがそろそろ駄目なので、スプリングコートが欲しいところですが、これは来年か再来年まで我慢です。現在の優先順位は靴、スプリングコート、ジャケットの順です。


 こんな状況の中、スーパーで安く買ったスラックスには家人からNGが出されました。NGなので公的資金*5は投入されず、私のお小遣いから出せということに。んなら、あんた、私の買い物にもつきあっておくれよ。はあぁぁ(溜息)

*1:そんな奴をパートナーにした家人っていったい・・・(←キートン山田風に)。

*2:こないだ早朝に「あたしンち」を観てたらちょうどそんなのをやってました。帰宅時に夜道を歩く父ちゃんと、みかんの同級生の猿顔の男の子の話がクロスオーバーする話。

*3:でも我が敬愛すべき女性の同僚方は結構細かいところまでチェックしてますな。

*4:上下揃いとか三つ揃えは滅多に着ないので、10年以上前のものが未だに現役。流石に少しキツイですが。流行のスタイル?なんて屁でもないですわ。そういえば、今は昔の成人式には親父様の若いころの背広を着て出かけましたっけ。

*5:私の小遣い以外で家計に属するお金。