人事を尽くして

 本当に尽くしたのか?と考えるとアレなのですが・・・人間祈るしかないときもあらーね。従容として天命を待つなんて格好よい感じじゃなくて、ただひたすらお祈り。


 祈ってるだけっつうのも疲れるので、逃避のためにGyaO三昧。何故か山川恵里佳嬢とか、9.11のドキュメンタリーとか、昔のNHKスペシャル「日米開戦不可ナリ」とか「東京大空襲」とか。NHKスペシャルの2本は懐かしいですな。両方とも丁度第二次世界大戦時のアメリカの史料の機密指定がドッと解除になった頃に作られた番組ですよね。
 「日米開戦不可ナリ」は、第二次世界大戦時のスウェーデン駐在武官小野寺信大佐(後に少将)の諜報活動を扱ったもの。欧州の戦局について、大島浩駐独大使あたりが送るドイツ首脳部ソースの「大本営発表」的な情報ではなく、独自の諜報網による(結果的に正確だった)情報を日本(駐在武官だから宛先は外務省じゃなく陸軍省参謀本部)に送るも無視されて、というお話。出所の怪しい情報より大本営発表的な情報を「信じたい」というのは人情としてわかります。が、複数の情報を対照することで見えるものとか無かったんでしょうかね。
 最後の最後、スウェーデン王室を介した和平交渉の可能性も、ヤルタの密約を知らずにソ連ルートでの和平を模索していた日本本国により黙殺されてしまい・・・。番組を見る限りでは、もしスウェーデン・ルートが試みられていても成功の可能性は極めて低かっただろうことが推測されます(仲介者の米国系スウェーデン人の裏切りとか、結局スターリンが頑強に反対したでしょうとか)が、ソ連を頼るより遥かにマシというもの。
 情報戦てのは大切なんですなぁ。