断線

 気がつけば4年半ほど使ってきたSHUREカナル型イヤホンE3c。とうとう断線寸前になりました。右側のコードというのかケーブルというのか、そのちょうど耳の前側に当たる部分の皮膜に秋頃に亀裂が入り、それが徐々に広がって、今年に入って音がとぎれるようになってしまいました。しばらく情報収集していなかったので、Webを検索してみると、耳にコードを掛ける装着方法(いわゆる「シュア掛け」)だと、皮脂などの影響でコードの皮膜が割れることがあるようです。極端な話だと半年で割れたとか何とか・・・
 私のは、平均して週5日で1日あたり4時間ほど春夏秋冬4年半(クラックが入り始めるまでとしても4年と少し)、脂ぎったおっさんが使い続けたわけですから、寿命と考えるべきでしょう。


 何故右耳側が割れたのか。E3cのコードは左右均等のY字型で、私はこれを繋いだiPodを左の胸ポケットに入れることが多かったので、右耳側にテンションがかかりやすく、右のコードは耳の周辺に密着した状態に成りやすかったのが原因でしょう。それと、使っていくとコードに癖がつくのですが、右耳側のコードには変な捩れが生じてしまったこともあるかもしれません。
 逆に、手入れらしい手入れもせずに、何故4年半ももったのか。繰り返しになりますけど、ホント脂ぎったおっさんで、メタボ気味で夏は汗だくです。そんなおっさんに使われたのに4年半というのは、ネット上の評判からすれば奇跡のようにも思えます。思い当たるのは

  • E3cはコードが長いこともあって、そもそもコードにテンションを掛けないようにユルッと使っていたこと。特に左耳の方はコードが少し浮くような感覚でした。(コードが耳の裏で動くのはさほど不快ではないし、本体はしっかり外耳に挿入していれば安定しています。)
  • メガネ男子というか眼鏡オヤジなので、眼鏡のツルとの関係で耳掛けしたコードが肌に触れる部分がそもそも少なかっただろうこと。[20100111追記]
  • 上でも書いたように、コードには徐々に癖がつき、また2年経つ頃からはコード皮膜が硬化してきたように思うけど、無理矢理伸ばしたり曲げたりせず、癖がついたらついたなりに使っていたこと。最初は使わないときは付属のケースに入れていましたが、途中からは面倒なのでやめて、Y字の下の太いケーブルは5センチほどの直径に巻き、上の枝分かれした部分は大雑把にクシャッと丸めて、外力が加わりにくい場所(着衣の胸ポケットや鞄の外ポケット)に入れていました。
  • 引っかけたり余計な力を加えるようなことはほとんどなかったこと。粗忽な私が、別に気をつかったわけではないのですが、4年半のあいだ大きな「事故」は起きませんでした。

本当にこれらが要因なのかはわかりません。特に2点目はどうなのか。
 というか1年で断線とかって人は、もしかして1日8時間くらい使ってるってことなのかな。


 さて、コードが割れたけど長持ちした原因を考えるのも重要ですが、それをしながら「次」を考えなければなりません。できればこのE3cを修理して使い続けたいという気持ちはあります。様々な曲を素直にかつ綺麗に鳴らしてくれますから。E3cの柔らかな透明感に慣れてしまうと、他のイヤホンに乗り換えるのが冒険に思えて躊躇してしまいます。上位機種であったE4や同じSHUREの比較的新しいSEシリーズはもっと凄いと言われても、聴いたことがない以上は何とも・・・
 しかし、困ったことにE3cはディスコンのようだし、4年以上も経ってるし、もう有償でも修理してもらえないかもしれません。その前に、購入時の箱や保証書が見つかりません。見つかったとしても、正規の代理店経由の品物だったかどうか(そもそも4年半前に代理店ってあったのかな?)、購入時の記憶が曖昧でわかりません。
 ここは買い換えでしょうか。悩ましいところです。選ぶとすればSHUREの現行機種でE3cと同傾向で同等以上のもの、とすると(同傾向かどうかはよくわかりませんが)SE310、SE420、SE530あたりでしょうか。予算の制約を考えればSE310かSE420。SE420は2Way・2ユニットらしいですね。音の繋がりはどうなんでしょう。
 少し気になるのが、コードが圧倒的に短くなっている点です。40センチ程度では胸ポケットにも届かず延長コードをつけることになりますが、この接合部分の重みなどを考えると、コードにテンションがかかりそうです。とすると、上に書いたE3cを長持ちさせたかもしれない要因の1が成り立たなくなるおそれがあります。この辺は使ってみないと判らないですね。
 今年の半ばにはSE420・SE530のユニットを刷新してコードを着脱式にした新タイプが出るらしいですが、それまでイヤホン無しで待つわけにもいかないし。
 困った困った。さても困りました。


20100113追記:
 必死の捜索によりE3cの箱や保証書が見つかりました。正規の代理店経由の品物でした。保証期間はとうに過ぎているけど、修理に出してみることにしました。
 購入店に持って行き見積もりをお願いしようとすると・・・預けるだけで3,500円?修理をする場合には修理代に充当されるらしいけど、見積もり聞いて修理やめますという場合は3,500円没収ですって。見積もりの結果出てきた修理代が新品買えるほど高かったら泣くしかありません。
 でも愛着あるし・・・でも断線だけじゃなくてユニット自体が劣化してるかもしれないし・・・でもこのままにするのは勿体ないし。
 少し悩みましたが、結局預けてきました。どうなることやら。