タキトゥス

岩波文庫の秋の重版でタキトゥスの「年代記」(上下)が並んでたので買ってきて読んでいます。流行もの(?)ということで。・・・・・・二冊で1800円超か。岩波文庫も高くなりました。
こういう古典は高校や大学の頃にもっともっと読んでおくべきでした。カタカナの名前も漢字の名前(日本や中国の古典の場合)も頭の中にスッと入ってこない悲しさ。ようやく頭に入れても、「これって誰の子で誰の親だったっけ?」と混乱してしまう悲しさ。登場人物の限られたミステリーばかり読んでいたせいでしょうか?
それにしてもこの「年代記」、帝政の開始からアウグストゥスの死までをざっと伝えた後で、ティベリウス以後ネロまでの世の中の動きを詳述していくのですが、面白い!陰謀に次ぐ陰謀、権力闘争、市民の声、そして外患・・・・・・淡々とした記述の中にエキサイティングな要素満載です。