ベームのマイスタージンガー 再び

 カール・ベームが指揮したヴァーグナーニュルンベルクのマイスタージンガー」については、過去に1944年録音=ウィーン(id:makinohashira:20041107#p2)と1968年録音=バイロイトid:makinohashira:20041110#p3)の感想を書きました。前者はともかく後者は正直言って期待はずれでした。Canzonettaさんのところを拝見すると評価は高いようですが、少なくとも私が求めていた「ベームマイスタージンガー」ではありませんでした。私のひねくれた好みの問題なんでしょう。


 さて、仕事の帰りにCD屋さんに寄ると、から1964年のバイロイト祝祭のカール・ベーム指揮「マイスタージンガー」(GOLDEN MELODRAM)が置いてありました。ここのところCD屋さんをじっくり見ていなかったので出ていたのに気が付きませんでした。困りました。先日モーツァルト「レクイエム」のDVDを買ったばかりですし、今日も右手には既にフランツ・ウェルザー=メスト指揮チューリヒ歌劇場の「マイスタージンガー」ライブのDVDを握り締めていたので、さすがに一瞬買うのを躊躇。でもほんの一瞬でした。「カール・ベーム」「マイスタージンガー」の前には理性も何もありません。しかもヴァルターがシャーンドル・コーンヤ!1950年代のコンヤのローエングリンは絶品です。60年代には既に衰えが見えるはずですが、それでも彼のヴァルターは聴く価値があるでしょう。で、購入。はぁぁぁ・・・。明日からまた耐乏生活です。
 今はまだ、やはりベーム指揮の「トリスタンとイゾルデバイロイト・ライブ(最近oPod miniに入れた)を聴いている途中なので、「マイスタージンガー」の方は明日以降にじっくり聴こうと思います。
 現在のところ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」について私のベストはカラヤン指揮ドレスデンのスタジオ録音とラインスドルフ指揮の1959年バイロイト祝祭ライブです。次がトスカニーニ指揮のザルツブルクのライブでしょうか。ベームにはこれを越えてほしいのですが。

 これはウェルザー=メストのDVDの方。
 Die Meistersinger [DVD] [Import]