ピアニスト

 新幹線の中で読めないかな(子供の相手でいっぱいで読めるわけないのに)と思って買ってみました。青柳いづみこ「ピアニストが見たピアニスト」・・・どっかの書評で面白そうだったので。
 

ピアニストが見たピアニスト

ピアニストが見たピアニスト

 子供が寝た隙などにちょこちょことツマミ食いしてベネディッティ=ミケランジェリとフランソワの章だけ読んでみました。あとバルビゼの章の途中まで。ベネデッティ=ミケランジェリドビュッシーしか持ってないし、フランソワは友人からCD借りて聴いただけなんで、実のところよくわかりません。バルビゼの章に出てくるヴァイオリニストのフェラスは、ベーム指揮ベルリン・フィルだったかのベートーヴェンの協奏曲の怪しいCDでイイ感じだったのを覚えてますが(あのCDどこいったろ?)、バルビゼは聴いたことなかったりして。でもこの本を読んでバルビゼとフェラスのデュオについては猛烈に聴きたくなりました。巻末に推奨CD/DVDリストなんかもありますので、これを参考にさせてもらいましょう。
 この本、タイトルでは「見た」となっていますが、著者の青柳いづみこ氏はベネディッティ=ミケランジェリとフランソワには会って(或いは直接見て)はいなくて、資料や録音に基づいて分析してるんですね。「みた」は文字どおり「見た」のではなくて、「ピアニストの視点から分析した」という意味なんです。ちょっとがっかりしました。