ベートーヴェンのチェロソナタ

Beethoven;Complete Cello Music

　アンソニー・プリースのチェロ、メルヴィン・タンのフォルテピアノでの、ベートーヴェン／チェロ作品全集。元々2枚分売だったのをまとめたものです。フォルテピアノはピリオド楽器の復元品、チェロは復元品とオリジナルを使っているようです。だいぶ楽器の生の音がして、一部それが興を削いでいるような・・・。ピリオド楽器だから仕方ないのかな？鍵盤楽器と張り合って十分な音量を出そうとするとああなるのかな？
　細かいとこはさておき、私はこのCDの中ではト短調のソナタ（作品5の2）のロンド-アレグロが好きです。躍動感があって、でもどこか寂しげな響きがして。浮かれ気分じゃないけど一寸元気になりたい時に丁度いいかも。
　このCD、録音が独特で、器楽曲としては間接音が多く入っています。小さいホールの真ん中前寄りの席で聴いている感じ。悪く言えば、特にフォルテピアノの音が若干寝ぼけたように聞こえます。