猫丸先輩

 

猫丸先輩の推測 (講談社ノベルス)

猫丸先輩の推測 (講談社ノベルス)

 本屋さんをうろついていたら、唐沢なをき氏のカバー画が目をひく「猫丸先輩の空論」なる本が平積みになってました。手にとってみると、オトボケ冗談系推理短編集(?)といった趣でなかなか面白そうです。で、これより前に「猫丸先輩の推測」というのが出ているということなので、先に出た方を先に読むのが鉄則(と言いながら全然守ってませんが)と、この「推測」の方を買ってきました。
 早速読み始めていますが、まあまあ面白い感じです。パースペクティブの転換とか禅問答のような変な比喩は、チェスタトンを思わせるところがあります。というと言い過ぎか。猫丸先輩が出てくるまでがチトくどいですね。チェスタトンはもっと上手く読者を引き込んでくれるんですが。いや、でも通勤の電車の中で読むのには丁度良いですね。
 ちなみに各短編の表題が有名な作品をパロってます(「夜届く」とか)が、中身はあまり関係なさそうです。