クレンペラーのドン・ファン
オットー・クレンペラーのウィーンフィル・ライブ8枚組もコツコツと聴いております。
7枚目にはリヒャルト・シュトラウスの「ドン・ファン」とヴァーグナーが3曲。クレンペラーの「ドン・ファン」最高!ウィーン・フィルの艶のある響きも素晴らしいですが、それよりクレンペラーの「構え」によって、ともすれば軽薄に響くリヒャルト・シュトラウスの音楽が極めて正統的(などという胡散臭い言葉は用いたくないのですが)に聞こえます。遊びがないとか、そういうんじゃないんですよ。軽妙さと流麗さがありながら渋みを感じさせるというか、喩えるなら極上の干し柿を茶菓子として出されているような。・・・訳がわかりませんな。とにかくイイ!
これまでリヒャルト・シュトラウスといえばルドルフ・ケンペかカール・ベームだったんですが、クレンペラーのリヒャルト・シュトラウスももっと聴いてみたいですね。「ティル・オイレンシュピーゲル」とかあったら凄く面白いんじゃないかな。調べてみよっ