ピラトについて
話のついでに。
私はクリスチャンじゃないのでよく知らないのですが、ピラトに対する評価ってどうなんでしょうか?
キリストの身を最終的にはユダヤの民に委ねてしまったのは保身のためであるので、キリストの死に(少なくとも間接的に)責めを負うべきだ、というのは少し酷なような気もします。
法の執行者兼適用者としての立場からみてキリストに罪(ローマの法に対する違反)を見出すことはできない。妻もキリストを悪とは見ていない。しかし半暴徒化してる人々をうまく収めないと、総督なんて簡単にクビになっちゃいます。そこでキリストと名だたる悪人バラバを並べて(おそらく民衆がキリストを選ぶと期待しながら)どちらを赦免するか選ばせることにするわけです。民衆の答は「バラバを!」だったと。で、どうしようもなくなってアンタ等の好きなようにしろ、みたいになってしまう。
この辺のピラトの苦悩を扱った小説があったと思ったんですが、何でしたか。
ただ、よくわからんのはピラトは手を引くと言ったのに、磔刑はローマ軍の管理下で行なわれているようであること。例えば後にロンギヌスと呼ばれるようになった百人隊長ガイウス・カシウス(?)が死亡確認のためにキリストの脇腹を槍で突いたとされるわけですが、このロンギヌスはローマ軍に属する人間ですよね。
う〜む?
そんなことをつらつら考えながらバッハの「ヨハネ受難曲」を。
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