天使と悪魔の最期
ダン・ブラウン「天使と悪魔」読み終えました。
え〜と、事前予想が当たっていたかどうかには触れずにおきましょう。説明しようとするとネタバレになってしまいます。
全体の感想:
- 基本的な話の運びは「ダ・ヴィンチ・コード」と一緒。「ありえね〜」感は「ダ・ヴィンチ・コード」よりも上。それがなぞなぞ遊びを面白くしているわけではない。
- 赤い鰊のばら撒き方が下手。ひっかかるラングドンが愚鈍に見えてしまう。
- ガリレオとベルニーニの「バチカンの誰にも解けないような暗号」ってのがあまりにも安っぽすぎる。しかも最終目的地にバルコニーなんかあったら、他の人にバレバレじゃん。
- 少なくとも私の読んだペーパーバックでは冒頭にローマの略図が載せてあって、物語のポイントになる場所だけが示されているので、「次のポイントはあそこだね」って感じで暗号解きのスリル(?)も半減。
- ヒロインが何のために存在しているのか判らない。
「まさかこんな馬鹿馬鹿しい話のまま終わるはずないだろぅ」なんて感じで読み進めることができるので、ペーパーバックで多読をという目的には最適かもしれません。それと「ダ・ヴィンチ・コード」と同じような観光案内というか2時間ドラマや昔の「西部警察」地方ロケみたいなご当地名所案内的なところも、それなりに楽しめますし。