クープラン

couperin

 子どもが早々と寝てくれたので、ゆっくりCDを聴いています。
フランソワ・クープラン「聖水曜日のためのルソン・ド・テネブレ」
カウンター・テノール/指揮:ジェラール・レーヌ
アンサンブル・イ・セミナリオ・ムジカーレ
(Harmonic Records H/CD 9140=輸入盤)

 何ヶ月か前です。静かな、ひたすら静かな音楽が聴きたいな、とか思いながらCD屋さんの古い時代の音楽のコーナーをうろついておりました。目に付いたのは、MAレーベルのマラン・マレヴィオールのための作品集「サント・コロンブ師のトンボー」と、このクープランのCD。二枚一気に買う余裕はなかったので、何となく真っ黒なCDケースとディアパゾン・ドールの音叉一つのシールに惹かれてこちらを選びました。これが素晴らしい!
 柔らかな中に芯のあるカウンター・テナーと、包み込むようなオルガン、そしてバス・ヴィオロンの抉るような響き。
 就寝前にかけるCDは大概適当に選んでるんですが、時折「今日はこれを聴きたい!」と強く思うことがあります。このクープランはまさに私にとっての今日の音楽です。


 ちなみにジャケットの録音データなどの記載を見ると、オーディオ的な面にもこだわっているようで、実際に非常に豊かな音を聴くことができます。


 さらにちなみに右上の(見難い)画像がこのアルバムの外観です。これプラケース自体が黒という凝ったつくりです。リーフレットも黒ですが、リーフレットを抜いてもケースの蓋部分自体が真っ黒け。表面のタイトルなどもケースに印刷してあるわけです。畏れ入ります。