ザンデルリンクのマーラー

 やはり「浮かぶ」感覚を得たくて、マーラーを聴いてみることに。

クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団によるマーラー交響曲第9番
 この演奏は第4楽章にしても構築感があるというのかな、非常にオーソドックスなまとまりの良い演奏で、不安定なところは一つもない。マーラー自身が仕掛けたフッと虚無に落ち込みそうになる瞬間はそこかしこにあるけど、何処かを漂っていくような感覚には浸れない。
 でも、むしろこういう演奏の方が今の自分には良いのかもしれない。精神の平衡を取り戻せるような気がする。