大忙し

 貧乏金なし暇もなし。
 健康で文化的な生活を営んでいませんなぁ。せいぜい、大学時代に英語の授業で読んでたDavid Lodge "Small World"が発掘されたのを読んだり、Yahoo!動画で「バーナビー警部」を観たり、といったところ。


 "Small World"は、授業で読んで面白かったので(といっても今回読み返してみたら、予習の痕跡があったのは338頁中110頁まででした)、同じ著者の"Changing Place"と"Nice Work"が一緒になった三部作のペーパーバックなども買いました。が、嵩張るので外に持ち出さず、積ん読状態。発掘された""Small World"だけのものの方が軽くてよいですな。それにしても、読み返してみると、よくこんなの大学で読んでたもんです。"An Academic Romance"という副題がついてますが、文学・文芸評論、学界内での出世競争と確執、そしてセックスのお話。構造主義だのポストモダンだの、当時流行の言葉がちりばめられていて・・・こういうのは未だによく解りません。
 知らなかったですが翻訳も出てたんですね。
 

小さな世界―アカデミック・ロマンス

小さな世界―アカデミック・ロマンス

 
Small World

Small World

 20080113追記:上のペーパーバックですが、本屋さんに出かけたついでに見てみたら、大判なんですね。私が持ってる昔のものは、小さくて活字が詰まった充実のペーパーバック(鼻息
)。軽くて良いっす。忙しいにもかかわらず持ち歩いて、1月上旬に無事読了。パースよぉ、鈍すぎるよぉ。気づくのが遅すぎるよぉ。まあ、それこそが小説の醍醐味なんだけどさぁ。


 「バーナビー警部」は、英国版コロンボ、というのは強引でしょうか。強引でしょうな。1話につき少なくとも3人は殺されるという血みどろの世界ですが、ひたすらにコージー。コージーでありながら偏執狂的な殺人者ばかりという。偏執狂的な殺人者ばかりだけど後味は悪くない。ニンともカンとも。
 出てくる女性にデラべっぴんな人がいないのは・・・極めて英国的?