物語の中のパイプ

 前にカーター・ディクスンの『九人と死で十人だ』におけるヘンリー・メリヴェール卿の不思議なパイプの記事を書いてからだいぶ経ちます(id:makinohashira:20070416#p1)。映画・ドラマや小説で時々パイプが登場しますので、書き留めておこうと思います。
 「バーナビー警部」観てたら第24話で釣り(フライフィッシング)クラブの会長がパイプくわえてました。あと第27話のアッパー・ウォーデン村の領主様がパイプを持ってたような。
 『交換教授』の英国人教授(正確には講師)フィリップ・スワローはパイプスモーカーで、「スリー・ナンズ・エンパイヤー・ブレンド」の1ozの空き缶を何故か大量に(157個プラス1個・・・喫煙量にもよるけど2年分くらい?)研究室に溜め込んでいます。しかし彼は浮気相手の意見を容れて禁煙に成功。
 "Three Nuns"は古くからある英国のたばこで、スパンカットという独特の形状で缶に収められています。パイプスモーカーなら耳にしたことがある銘柄でしょう。e-bayで1970年以前のものの缶だけ出品されているものを見つけることができました。現在のものとは異なる「J. & F. Bell / Three Nuns TOBACCO / EMPIRE BLEND / GLASGOW / THE TOBACCO OF CURIOUS CUT」と表示されたクリーム色っぽい角形缶です。ということで『交換教授』の時代考証はOKのようです。
 ちなみに米国人のザップ教授は葉巻派。