蒼ざめた馬3

昨晩読み終えました。というか、夜中までかけて半分を一気に読みました。クリスティーにウマウマとのせられました。派手な冒険活劇ではないですし、呪術的なもので人を殺せるのかという謎にはさほど魅力はないのですが、果たして本当に連続殺人なのか、黒幕は誰か、病気にかかったジンジャは助かるのか、と読ませる仕掛けが次々出てきます。伏線もいろいろ張られていて、そこだったか!と感心することしきり。もちろんロマンスの味付けもあります。ただ、クライマックスの部分はあっけない感じがありました。もう少し引っ張ってもよかったんじゃないかと。これんな感想になってしまうのはJ.D.カー辺りの読みすぎでしょうか。あとは黒幕につながる手がかりが少なくてその辺もあっさり風味かと思います。監察医の方のコリガン氏にはもう少し活躍というか怪しい動きなどもしてほしかったし(これも極めて勝手な言い種)。
ああ、でも読み終えてすっきり。すがすがしい感じです。