「戦争の嵐」サントラ

純粋のサントラではなくて別の演奏なのですが、輸入盤で出ていました。
The Winds Of War: Original Television Feature Soundtrack
Zsolt Deaky/Nurnberg Symphony Orchestra
The Winds of War, the Original Television Score
VARESE SARABANDE VSD-47180
それにしてもオーケストラがニュルンベルク交響楽団ってのは・・・・・・(絶句)
全部で16曲。昔風の映画音楽です。何曲か挙げてみます。
「メインタイトル(愛のテーマ)」(=「エンドタイトル」)は月並みながら悲しみに満ちた美しい旋律です中間部、同じ音形が転調されて繰り返されて沈んでいくところなんか泣けます。「嵐」ではABA'の形式だったのが、「追憶」ではABAB’A’に拡大されていて、それがまたいいんです。(川平慈英風に)
「ローゼンタール」ヴィクターがベルリンに赴任した際に提供される宿舎の元の持ち主である年老いたローゼンタール夫妻。ナチにより強制的に立ち退かされるわけです。彼等はこれからの戦争を生き延びられないのではないのでしょう。静かな中に、憂いととまどいそして底流にある怒りが感じられるテーマです。
真珠湾/恥ずべき行いの日」A Day Of Infamyは真珠湾を受けてルーズベルトが行った演説から採られているんだと思いますが、後半、苦難を乗り越えて道を切り開いていこうといった盛り上げ方に、ついつい乗せられてしまいます*1
「ヘンリー家のテーマ」憩いと愛。しかし午後のまどろみのように不安定で儚い空気が漂います。


注釈

*1:でもねえ、フランクリンったら、日本が奇襲かけるの予め知ってたらしいじゃん。