ローマ帝国もいいけど

帝政に入ってからではなくて共和制時代も興味深いんですが、番組にするのは難しいんでしょうか?
世間で塩野七生氏の本が読まれてるなら、題材としてはマイナーではなさそうな。でも学問上の新しい展開に比較的(帝政期に比して)乏しいということかもしれません。
テレビ的には「帝国」という響きがキャッチーなだけなんちゃうんかなと。
(20041207追記:むしろ共和制期を含めて建国から滅亡まで全体を「ローマ帝国」って言ってるってことなんでしょうね。)
ちなみに塩野氏の本、買わずに立読みで済ませてます。文字が大き過ぎるんだもん。ハードカバーも文庫本も3冊分を1冊にまとめられる分量でしょ。中身ももう少し専門的な本の方が面白いし。あれポーンと買えるのはお大尽様だわ。まあ文字が大きいせいで立読みが凄く楽なんですが。
塩野氏には中学生・高校生の頃「チェザーレ・ボルジア」やロードス島の話でお世話になりました。塩野氏以外でも中公文庫のモンタネッリのローマ史だとか、イタリアに限らずアンリ・トロワイヤの「女帝エカテリーナ」とか。物語として面白い歴史本。あの頃の文庫本は活字がぎっしり詰まってて有難かったっす。
あ、文庫じゃないけど池田理代子*1の「天の崖まで」*2とタクティクス*3連載の「大陸軍(ル・グラン・ダルメ)の光と影」で、ポニャトフスキ(ポニアトフスキ)元帥に興味を持って、山川出版社の「ポーランド史」*4を図書館で借りてきて読んだりしましたっけ。詳しいことが載ってなくてガッカリしましたが。確か受験生だった頃の話です。何をしてたんだかねぇ。

*1:実のところ私は里中満知子氏のようなスッキリした絵が好みで、池田理代子氏の絵は無駄な線が多くて苦手なんです。でも題材は魅力的です

*2:ナポレオン戦争の際にポーランドの独立を願ってフランスに属したポーランド貴族(ポーランド国王の甥)ポニャトフスキ元帥を扱った作品。「カササギに気をつけろ」・・・・・・エルスター川(die Elster エルステル川)での最期は泣けます。ちなみに「Elster」という単語には「カササギ」以外にも「おしゃべり女」という意味もあるんですね。

*3:シミュレーション・ゲームを扱ったホビージャパン社発行の雑誌。

*4:より正確には世界各国史シリーズの20「ポーランドウクライナ・バルト史」ですね。