ティベリウス

タキトゥスの「年代記」(岩波文庫)を読み始めたものの、忙しくなってしまい上巻126頁までで放置してありました。やり残した仕事がいくつかあるとはいえ、少々余裕が出来たのでこれから再開予定です。タキトゥスは明らかにティベリウスに批判的で、彼に対立するヒーロー(?)として、彼の兄ドゥルススの子であるゲルマニクスの事跡を詳しく紹介しています。しかしこのゲルマニクスは168頁辺りまでには死んでしまうようです。う〜む、ここまで貶められると却ってティベリウスに同情してしまいます。だってそのまま読めばどうってことない演説までスンゴク悪意に解釈してて、全てが野心と猜疑心の賜物って感じなんですもん。当時の人たちの一致した評価だったんでしょうかね。
ちなみにこの本を読んでて一番気になってることは、高校時代美術室に石膏像が置いてあったアグリッパがどのアグリッパのことなのか、です。


注釈