ライナーのリヒャルト・シュトラウス

フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団
リヒャルト・シュトラウスツァラトゥストラはかく語りき」「英雄の生涯
 BMG 82876-61389-2(輸入盤CD=SACD・1954年録音)
 Also Sprach Zarathustra / Ein Heldenleben (Hybr)
往復の電車の中でずっと聴いてました。CDとSACDのコンパチ・ディスクなんですが、うちの機材の中にSACDを再生できるのは無いので宝の持ち腐れです。でも輸入盤で普通のCDと変わらない値段(1500円程度)だったんですよね、これ。ポータブルのSACD再生機、出ないかな。
中野雄氏の本を読んだ直後なんでアレなんですが、縦のキッチリ揃った演奏も良いもんです。いや、中野氏は縦の揃った演奏が悪いと言ってるんじゃなくて*1ウィーン・フィルの響きとは合わないと言ってるだけなんですけどね。でも響きの問題だけじゃなくて、独裁的な指揮者ってんでセルやライナー辺りが槍玉にあがってますな。・・・・・・演奏が良けりゃ指揮者の人格だとか指揮者とオケの関係なんて、どうでもいい問題じゃないですか。その辺で中野氏の頭の中は理解できません。
ま、そんなことは措いて、キチッとしてて格好いいんです、ライナーのリヒャルト・シュトラウス。堅いんじゃなくて艶もあるし音楽が自然に流れていくんです。緩急強弱も気持ちよく効いてて、妙なコケオドシみたいになっていません。なんでショルティだとこうならないんでしょうか。


注釈

*1:でも、よく読むと、フルトヴェングラーを引き合いにだしながら、縦を揃えようとすると音楽が前に進まないとか、緊張感がなくなるとか、色々書いてありますね。フルトヴェングラーにはフルトヴェングラーの良さがあって、でも他の人には他の人の良さがあるんですけどね。