黄色い犬2

シムノン「男の首・黄色い犬」の「黄色い犬」を読み終えました。いい話です。動機の解明が焦点なんですね。ただ、う〜ん、証拠が・・・。犯人が自白せずに粘ったのですから公判を維持できたのが不思議です。加えて、最後には救いがあるのですが、港町の陰鬱な空気が重く迫ってきて、読後感は爽やかとは言えません。ただ、だからといって悪い作品ではなくて、私はこういうのも大好きです。
 男の首 黄色い犬 (創元推理文庫 139-1)