ギーレンのブルックナー

ミヒャエル・ギーレン指揮/南西ドイツ放送交響楽団(バーデン-バーデン)
 ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調
INTERCORD INT 860.914(輸入盤CD・1990年録音)
チェリビダッケブルックナーを連続して聴いて食傷気味になってきたので、ギーレンの醒めたブルックナーを。ギーレンのブルックナーやらマーラーやらは現在ヘンスラーから出てますが*1、8番はどうなんでしょう。そもそもこのヘンスラーのギーレンの録音、新しい録音もあれば以前のインターコードの録音と同じものもあってバラバラなんですが。最近CD屋さんをのぞいてないので状況がつかめてません。
ギーレンの演奏は時折「変な」のがあるんですが、このブルックナーの8番は醒めてはいるものの変ではありません。更に言えば醒めていると言っても手抜きとか下手とかいうのでは勿論ありません。半透明の、独特の奥行きを持った響きなんです。常に聴く演奏にはできませんが、こういうブルックナーがあるのも幸せです。


注釈

*1:Haenssler・・・"ae"はaウムラオト。南西ドイツ放送響関係のCDやら何やら出してるドイツのレーベルです。