ジュリーニのわかりにくさ

 ギーレンのマーラーに続いて、先日iPod miniに入れて聴いてて壊れたかと思ってしまった(結局iPod miniのせいでもCDのせいでもなく、Shure E3cのイアピースのせいでした)というジュリーニ指揮シカゴ交響楽団シューベルト交響曲第9番。これ、第1楽章と第2楽章が一風変わってるんですね。特に第1楽章。普通は序奏部は遅めで主部に入る前にアッチェレランドかけるんですが、ジュリーニのこれは逆。主部に入って重くなります。そういえばギーレンの演奏もそうでした。で主部に入ってからはアーティキュレーションが・・・。どろーりどろーりと粘っこい。こういうのも良いんですが、子守唄にはなりませんでした。
 

シューベルト:交響曲第9番

シューベルト:交響曲第9番

 ジュリーニは控えめな性格のジェントルマンという感じなんですが、時々こういう変なというかアクの強い解釈をすることがありますよね。晩年のベルリン・フィルとのベートーヴェンの第九なんかも、第4楽章のトルコ風マーチの途中で弦楽器をフッと消して木管楽器だけ裸にしたり。あれって意味あるのかなぁ?