フランソワ

 飲んで帰った後は、オットー・クレンペラー氏では重過ぎるし・・・
 フランスEMIから出ているサンソン・フランソワの選集2枚組。
 

Luxury Artist Editions

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 ショパンラヴェル、バッハ、フランク、フォーレドビュッシープロコフィエフなんかが良いとこ取りで入ってます。青柳いづみこ「ピアニストが見たピアニスト」を読んで興味を持ち*1、その後も祭さんやukyarapiさんにいただいたコメントでショパンの話になり、ショパンといえばポリーニだけどフランソワも良さそうだな、などと気になっていたんです。そしたらブックオフにこのCDがあったのでコレ幸いと購入しました。
 残念ながらショパンの練習曲(エチュード)からの曲は入ってないですし、録音というかリマスタリングというか原盤の管理というか全てがEMIクオリティですが、気持ち良いですねぇ、これ。楽譜に表現されてない(って楽譜見て聴いてるわけじゃないんだけど)微妙な間やズレが絶妙の味わいになるんですね。ほろ酔い加減の心の中にしっとりと染みわたります。
 聴いてみて一番しっくりきたのは何故かフォーレノクターン第6番でした。
 「技術的に不安定」だの極端な場合「下手」だの言われるフランソワ、選集だからかもしれませんが、そんなことないよなあ。嫌いな人は嫌いなのかなぁ。


 ちなみにオチャラケた話になってしまいますが、備忘録的に。明治のチョコレート菓子「ショパン Cho-pan」のCMの第1弾(「百万年早くてよ!」)で松本莉緒が弾いてるのがショパン Chopin の練習曲集作品10第12番「革命」です。第2弾(今やってる「お黙りっ!」)で夏木マリが弾いてるのは「幻想即興曲」ですね。
 このCMの小芝居にも何とも言い難い味わいがあります。「お黙りったら!」で振り上げた拳を受け止められて「はあぁっ(狼狽)」って・・・
 酔っ払ってると碌なこと考えません。

*1:この本を読んで一番気になったのはバルビゼだったんですが、CD探してもなかなか無いんですよね。残念。