しつこくクレンペラー

 今日も家族サービス。家族のことは日記には極力書かない方針(?)なんで、書くことなし。以上。
 何にしろ疲れました、癒しが必要です。子供と遊ぶこと自体が癒しのはずなんですが、子供と遊ぶと別の癒しが必要になります。こんな私は親として失格ですね、そうですね。
 考えてるとますますダメなので、積極的に癒しを求めるのです(変なの・・・)。「水戸黄門」に原史奈嬢が出てるのをじっくり観たかったのですが、この時間のチャンネル選択権(ビデオ録画も含む)が私にあろうはずもなく、敗退。


 仕事と称して自室に引篭り、オットー・クレンペラー指揮ウィーンフィル1968年ライブBOXからマーラー交響曲第9番を。第1楽章と第4楽章だけという聴き方で。これは癖になりますね。何でしょう。よく聴くバルビローリの第4楽章、これは体温を感じる第4楽章なんですが、それとは似ているようで全く違います。「Ewig, ewig・・・」と消え入るように終わるのは「大地の歌」であり、これもクレンペラーの素晴らしいスタジオ録音がありますが、「永遠」という言葉を真に感じられるのはむしろこの第9番の第4楽章ではないでしょうか。私の中では、この第4楽章は、エーリヒ・ラインスドルフの1959年バイロイトでの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」と並んで、ライブにおける奇跡の記録なのかもしれないな、と、そんなことを思い始めています。


 音楽が人を虜にしてしまうこと、人を虜にするための道具に使われてしまうこと、その必然性が実感されます。