SACD

 今日から明日にかけて家人が留守でして、好き勝手をしています。
 その一環として、友人から借りたSACDプレーヤーというものを試してみました。子供がいる中じゃできませんからね。DENONのDCD-SA500という機種です。定価で10万円くらい、製造中止で店頭在庫が6万円くらいで手に入るとのことでした。ネットで見てみた中では、手が出るとしたらこのクラス、Marantz(マランツ)のSA8400とかDENONの新しいDCD-1500AEということになるでしょう。
 普段いじらないオーディオセットの裏側などをお掃除しながら接続接続。このSA500はマルチチャンネル対応なのですが、我が家にはそんな気の利いた装置はありませんです。はい。
 ハイブリッド盤のSACD層って初めて聴きます。古い録音からフリッツ・ライナーのドヴォルザーク「新世界から」、新しい録音ではスコットランドのどこかの演奏団体のベンジャミン・ブリテンイリュミナシオン」や鈴木秀美のバッハ「無伴奏チェロソナタ」を。ああ、違いますねえ。音が立体的というか、スピーカーの前にふわっと広がります。なかなか気持ちがいい・・・が、もともと我が家の装置では高品位再生ってわけじゃないので、どれほどのありがたみがあるかというと???なわけでして。たぶんちゃんとした装置につないでちゃんとセッティングすれば凄いんだと思います。あと、部屋の問題もありますし。SACDの潜在能力を発揮するどころか、現状ではCDも十分に鳴らしきれてないでしょう。
 ということで、少なくともすぐに導入するってことはないかな。


 ちなみに通常のCD再生の音は、我が家のArcam CD92(唯一の不満点はトランスの唸り)*1と比べてどんな感じでしょうか。オットー・クレンペラーウィーンフィルのライブBOXからベートーヴェンシューベルトブルックナーアルバン・ベルク・カルテットのシューベルト弦楽五重奏曲、サンソン・フランソワの選集、ガーディナーベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」等々、かけてみましたが、デノンに対する世評のとおり元気のよい音がします。陰翳を楽しむというタイプではなさそうです。SACDの音は繊細なんですけどね。
 う〜ん、やはり敢えて買い換えることはなさそう。ArcamがヘタったらSACDも視野に入れて考えるということで。

*1:夏の間はアンプ(これもArcamで中古)がかすかに唸ってたんですが、秋から冬にかけてはCDプレーヤーが唸ります。何でやねん。