レクイエム

 レコード屋さんではCD買ったら来年のカレンダーをくれました。未だ開けてませんが、ドイツ・グラモフォンのだと思います。ティーレマンとかブーレーズだと萎えるなぁ。きゃわゆい女の子がたくさん入ってるといいなぁ。


 Requiem Kv 626 / Ode an Die Menschheit
 こちらで買ったのは、カール・ベーム指揮ウィーン・フィル及びウィーン国立歌劇場合唱団でモーツァルトの「レクイエム」。独唱はイルムガルト・ゼーフリート(S)、ヒルデガルト・レッセル=メイダン(A)、アントン・デルモータ(T)、ゴットローブ・フリック(B)。1955年11月20日、ウィーン・オペラ・フェスティバル(国立歌劇場再建記念公演)の一環で、「両大戦での死者を追悼して」の特別演奏会*1。冒頭にヘルダーリンの詩の朗読*2が入っています。
 Orfeoレーベルからの1955年11月のシリーズの一連のリリースの一環ですね。
 ベームの指揮は晩年の演奏ほど遅くありません*3が、深い呼吸による重い雰囲気はDGへのスタジオ録音と共通するものがあります。演奏に若干の乱れはありますし、録音状態も良くありません。まあ演奏に関しては年代等を考えればかなりの精度です。冒頭のレクイエム、ゼクエンツィアの終わりのラクリモーザ、そして終曲のルクス・エテルナが有機的な繋がりをもって提示されているのが聴き取れます。祈りや叫びには若干欠けるものの、音楽的な純度は高いと思います。決して他人様にお勧めできる演奏ではありませんが。


 ベームの指揮というのもありますが、両大戦での死者を悼んで、という部分に惹かれて購入したこのCD、私にとっては当たりでした。


 NHKで夜中にアウシュヴィッツ東京大空襲のドキュメントを再放送してますね。
 前の世界大戦が終わってから60年の今年も、殺伐とした空気のまま終わっていきます。悲しいことです。

*1:ただ、会場ノイズがないのでライブなのかどうかよくわかりません。

*2:「Ode an die Menschheit」・・・「人類へのオード(頌歌)」かな。

*3:むしろディエス・イレなんか物凄いスピードで、弦楽が合奏の限界ぎりぎりにきている感じです。