The Historian その4

 Kostovaの「The Historian」ペーパーバックをCDに追いつかせよう企画。ただいまBack Bay版のPBで193頁。第21章の終わりまで。先は長いです。Dan Brownのように軽く(軽薄とすら言えるかも)リズムで読ませていく本ではなく、雰囲気を作り上げていこうという本ですから、読むのも自然とゆっくりになります。というのは速読できない言い訳ですが。
 やはりCDでは聴き取れていなかった箇所がありますね。「私」の父が指導教授ロッシの遺した文書を真剣に読み始めた晩、何かが台所の窓の外で死ぬんですが、これがよくわからない。たぶん「私」の父が飼っていた犬か猫だろうと思って聴いていたんですが、「レンブラント」と名付けられた猫でした。とかね、私のリスニング力ってのも貧弱なもんです。


 物語の方ですが、吸血鬼化した図書館司書を捕まえて十字架をかざして締め上げるとこんなことを言うんですね。「ロッシは行くことを望んでいなかった。私は望んでいた。こんなのフェアじゃない。彼は私じゃなくロッシを連れて行ってしまった。力ずくでロッシを・・・私なら自らすすんでついて行って彼に仕え、彼を助け、目録づくりを(to catalog)・・・」と。ここで彼は突然口をつぐんでしまいます。カタログねえ。ドラちゃんは何かの目録を作るために特に能力のある歴史家を狩り集めているんでしょうか。う〜ん、謎だ。


 CDの方は5枚目までで第44章の最初、ヘレンの母がロッシとの関係を語りだす直前まで聴きました。先を聴き進めてしまいたい。でもそれをやっちゃうとイイカゲンなまま最後まで行ってしまいそう。ここは我慢我慢。
 The Historian