フィレンツェの風 前編

 海外に行っていたわけではありませんです。
 仕事の合間に銀座をブラブラ(いわゆる「銀ブラ」・・・古っ!)する機会がありまして、ふと鞄屋さんが目についてので入ってみました。そんなお話です。


 前に書いたとおり、夏用(?)の小銭入れを探していたのと*1、革の方のブリーフケースがますますヘタッてきていまして、私にとっては何となくカバンが気になる今日このごろだったわけです。小銭入れの(わたくし的な)旬は過ぎ去った感じなので、関心はブリーフケースに。ヘタッてきているやつは濃茶の柔らかい革でフラップ式のオーソドックスなタイプです。アイルランドの「シェーノ Chesneau」というあまり聞かないメーカーのもの*2。すんごく気に入っていて、できるだけ長持ちさせたい。だから早めに茶系を別にもう一つ買って、シェーノの出番は少なくしてあげようと*3。現状でも、荷物が多くて気合が必要なときはTUMIに黒革靴、荷物が軽く心も軽いときはシェーノに茶の靴という感じで使い分けはしています。でも、使い始めて10年余、無理矢理ノートPCを詰め込んだり、雪道でコケてぐっしょりになったり、無茶をしてきましたので、穏やかな余生を送らせてあげたいのです。
 ということで、茶系の良いのがあれば買い足そうかな、と。「良いの」という条件はとりあえずこんな感じかな・・・

  1. 色は茶系(どんな茶かはモノ次第)
  2. ソフトな革で軽いこと(自立しなくてもよい)
  3. 今度はフラップ式じゃなくファスナーのもの(何となく)
  4. ブランドのロゴなどが目立ってないこと(できれば表には何も無い方が)
  5. 外側に小物が入るポケットがあること(これも目立たないこと)

が、身近にあるカバン屋さんをのぞいてみても、なかなかイメージに合うものがありません。そんな思いをかかえながら銀ブラ中(且つ出張先で家人から離れ財布の紐も緩む)の私の目に、鞄屋さんが2軒。・・・天啓か?
 まず銀盛堂さん、それからタニザワさん。銀盛堂さんはゴチャっとした感じで楽しいお店でした。タニザワさんはカチッとした感じで風格がありました。タニザワさんのオリジナルのブリーフケースにも惹かれましたが、結局は銀盛堂さんに引き返してアレコレ物色。比べて眺めて考えて、何となくイメージどおりのものがありました。何の変哲も無い日本製のブリーフケースでした。

(続く)

*1:id:makinohashira:20060614#p1 及び id:makinohashira:20060618#p2参照。札入れの方も結構やばい感じにボロくなってきています。

*2:確かソニーのカタログ通販で買ったはずです。探してみたらホームページはあるようですが、私の持っているものはラインナップから消えています。http://www.chesneaudesign.com/

*3:いよいよとなったら何処かで修理をしてもらうつもりでもいます。