大いなる聴衆 その2

 大いなる聴衆 (創元推理文庫)
 永井するみ「大いなる聴衆」
 一週間楽しめるとか書きながら、今日は仕事関係で移動時間が結構あったので、そこで読んでたら第3楽章(第3章)の終わりのほう、文庫版で397頁まで読んでしまいました。先が気になって読み進む、というのではなく、何となく読めちゃってるみたいな。
 でもって、ここまでで犯人の目星はつきました。複数犯だとしても少なくとも主犯格の人間が誰だかは読めました。動機もおぼろげながら。もしこれが当たってたら、この本、ミステリとしてはイマイチかなと思います。二時間ドラマで22時10分頃に犯人が判ってしまって、ドンデンガエシも何もないまま残り40分みたいな。あるいは赤い鰊がそのままゴロゴロ転がってる感じ。もっと、何というか、ヒラメのお造りだと思ったら赤鰊かよっ!というような驚きがほしいところです。いや、まあ先を読んでみないと当たっているかどうか判りませんが。