ヤバい婆ちゃん

 お酒も飲んでるし音楽も聴いてるんですが、まずは読書の秋ということで。


 

老人たちの生活と推理 (創元推理文庫)

老人たちの生活と推理 (創元推理文庫)

 コリン・ホルト・ソーヤー「老人たちの生活と推理」
 例によってブックオフの100円コーナーから、題名と表紙だけ見て購入。当たり。
 高級老人ホームで起きた殺人事件、解決のために入居者のおばあちゃん達がしゃしゃり出る。本格推理ではなく「ユーモア・ミステリ」という感じかな。時折悲しい陰がさすし、この物語の結末も後味の良いものではないけど、基本は南カリフォルニアの明るく暖かな雰囲気。
 解説を読むと、同じ老人ホームを舞台にしたシリーズの第一作のようです。翻訳がこれを含めて4冊出ていて、他に未訳のものも何冊か。著者自身、老人ホームに事務所を構えていて、ホーム生活や心理描写はお手のものだそうで。


 表紙の2人の婆ちゃんの内の、大きい方の婆ちゃんはアンジェラ・ランズベリーでビンゴ。小さい方の婆ちゃんが主人公なんですが、こちらのイメージにピッタリなのは誰だろう。ベティ・デイヴィスかな。ヘレン・ヘイズかな。