最後のコンサート

 本屋さんで新書コーナーを見ていたら、以前クラシックカメラブームの時に田中長徳氏とつるんで本を出していた出版社のオッサンがお手軽「クラシック歴史系」本を何冊か出してるのを目にしました。自分の出版社で出してるクラシック系の翻訳書や雑誌なんかを元ネタにして、非マニア向けにお気楽極楽にまとめてみました、という感じ。ああいうのが立派な新書として出版される世の中なんですな。ま、私なんぞが何か言える立場じゃござんせん。
 さて、その中に『巨匠たちのラストコンサート』なんてのがありました。ぺらぺらと見てみると、例のトスカニーニ最後のコンサート(というかラジオ放送のための公開演奏)で「タンホイザー序曲」の演奏は本当に一時ストップしたのか、とかね。
 今日書くのはそんな大げさな話じゃありません。諸井誠『交響曲名曲名盤100』を読みながら100曲聴こうなどという企画は未だ諦めておりませんで、暇をみてまずは所有CDのリストを作ってます。そうすると、持ってるはずのCDでどうしても見つからないものが何枚かありまして。でCD箱ひっくり返して探していると、企画とは関係ないけど懐かしいCDが見つかるもんです。その中の1枚が、むか〜し昔Intaglioというイタリアかどこかの怪しげなメーカーが出していた、サー・ジョン・バルビローリ最後の録音されたコンサート(1970年7月24日)のCD。
 これ、最近(といっても5年以上前)BBC LEGENDSから再発されたようですね。


 サー・ジョンの最期の日々は、Michael Kennedy "Barbirolli"によると、以下のような感じです。既に1967年頃から、循環器系の問題でリハーサルの途中などに失神することがあったようですが・・・


1970年(未完成のメモ=20081028修正)