種火

 酒飲んでヘロヘロになって逃避するのとバランスをとる意味(?)で、聴いているのはベートーヴェン様の後期の弦楽四重奏曲。ずいぶん前に書いたイタリア四重奏団の演奏で。

Complete String Quartets

Complete String Quartets

←これは全集ですね
 特に作品番号132なんか、艶やかな音色で重苦しい主題を奏でられると、不思議と頑張ろうって気になるもんです。何か、頑張れば良いことあるかな、って。歓喜とか勝利とかじゃなく、変な表現ですが人生に「ぬくもり」が得られそうな。同じベートーヴェンでもミサ・ソレムニスのグローリアを聴いて高揚したり、ベートーヴェンじゃなくヴァーグナージークフリート牧歌を聴いてクッタリしたり、そういうのとは違う。冬の東部戦線で四号戦車を始動させるためにまず焚き火で暖める、その焚き火のような。・・・お前は東部戦線に送られたことがあるのか?というツッコミは無しでお願いします。


 ベートーヴェンといえば・・・

ベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書)

ベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書)

 指揮者の金聖響氏が、(松岡修造なみに)熱くベートーヴェンを語っています。一寸熱すぎるかも。