aハイドンのまとめ

 第92番のところで書いたとおり、私はハイドンの熱心な聴き手ではありませんでした。昔からもっていたCDはドラティ(第45番「告別」)、バルビローリ(第83番「雌鶏」)、ベーム(第92番「オックスフォード」)、トスカニーニ(第101番「時計」)、それにホグウッド(第94番「驚愕」・第100番「軍隊」・第104番「ロンドン」)といったところで、しかもそんなに頻繁に聴いていたわけではありません。他のCDはここ5年ほどの間に買って、これも半分放置状態だったものです。今回、8曲だけですがじっくり聴いてみて、再発見できたというのが正直なところ。特に第92番「オックスフォード」と第101番「時計」はお気に入りの仲間入りです。
 それにしても、手持ちの中で一番新しいのがブリュッヘン盤で、ここ10年ほどの録音が全く含まれていないというのは、良くない傾向です。アバドやラトル、アーノンクールといったところがハイドンに積極的なようですし、少しマイナーかもしれませんがトーマス・ファイがハイデルベルクの楽団を振ったCDが続けて出ています。そうだ、アダム・フィッシャーの全集もあるんだ。ブルックナーやらマーラーやら、派手な作品は新録音が比較的頻繁に出るけど、ハイドンは比較的細々という感じなだけに、もっと貪欲にならないといけませんね。
 諸井誠『交響曲名曲名盤100』は1979年の本ですので、今の時代にこの本のとおりに聴くというのはナンセンスです。むしろ、この本の、当時の最新の録音まで含めて様々な演奏を聴いてみる、という精神を大事にしなければ。
 その前に、たまには演奏会に行けよって話もあるんですが。

 左側下から上へ バルビローリ、ベーム、ビーチャム
 中央下から上へ ドラティインマゼールブリュッヘン、ホグウッド
 右側下から上へ フォン・カラヤン、マルケヴィッチ、トスカニーニヨッフム
ベームのCDのケースに腕が映ってたりして格好悪いです。)